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コラム2024年6月19日

【本日のマーケット】6月19日(水)

6月19(水)のマーケット                                                                   

6月18日のNYダウは続伸。ナスダックはもみ合い。フランスのCAC40指数は続伸。米国の5月小売売上高は前月比0.1%増と、市場予想の0.3%増を下回ったため金利が低下し、株式が買われた。5月の鉱工業生産指数は前月比0.9%上昇と市場予想の0.3%上昇を上回ったが、金利上昇と需要の冷え込みにより、勢いが持続する可能性は低いと受け止められた。デルが続伸し、チポトレ・メキシカン・グリルが買われた。NYダウは前日比156ドル(0.15%)高の38,834ドル。ナスダックはもみ合いだった。前日終値を挟んだ取引だったが、小幅高で終え、最高値を更新したことから、7日続伸と伝える報道も多い。エヌビディアは反発し、時価総額が3兆3,353億ドル(約526兆円)と、マイクロソフトの3兆3,173億ドル(約523兆円)を抜き、世界1位となった。前日の東証プライム市場の時価総額は946.6兆円なので、エヌビディア1銘柄でプライム市場の55%に相当する。ブロードコムは8日ぶりに反落。スーパーマイクロコンピューターとアームは高いが、AMDは売られた。NASDAQ総合指数は前日比5ポイント(0.03%)高の17,862。S&P500指数は前日比13ポイント(0.25%)高の5,487。

エヌビディアの時価総額世界首位を受け、ソフトバンクGやアドバンテストが買われ、日経平均は朝方315円高。だが、他の半導体関連は総じて利食い売りに押され、日経平均も後場は一時小幅安。保険が買われ、三菱重工が高い。ニデックはAI向けサーバーの冷却装置を将来1兆円規模に育てたい考えを好感。藤田観光は3Dインベストメントが株式購入意向で大幅続伸。三越伊勢丹や資生堂が安い。FPパートナーは金融庁が調査と報じられストップ安。

スタンダード市場では、伊勢化学はフィリップ証券が新規に「Sell」と発表し大幅続落。光通信部品のsantecは利食い売り。創立60周年記念配当の日本パワーファスニングは好調継続。DIシステムは株主優待制度の導入を発表し高騰した。建設コンサルのウエスコは高値更新。

グロース市場では、monoAIが大幅続落。クオリプスは3日続落。GENDAも続落。一方、ストレージ王は記念株主優待と株主優待制度の導入の2つを発表しストップ高。障害児向け放課後デイサービスのAHCが続伸。学びエイドが買われ、eスポーツ関連のGLOEが大幅高。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。昨日からは高値のレンジを切り上げ、25日移動平均線(3万8732円)を上抜く時間帯もあった。上値は抑えられたが、6月SQ値(3万8535円)を上回って引けたことは期待を抱かせる。

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エヌビディア 時価総額3兆3,000億ドル マイクロソフト抜き世界一に
 日本証券新聞6月20日(木)紙面1面TOP記事掲載

AI市場の成長続く 関連株を中期でマーク

ニデック(6594・日足)

18日の米国市場ではAI向けGPU(画像処理装置)の最大手、エヌビディア(NVDA)が前日比3.5%高の135.58ドルまで買われ最高値を更新。時価総額は3兆3,350億ドル(526兆円)とマイクロソフト(MSFT)を抜き、世界一となった。AIが相場のリード役であることをあらためて印象付けた。3位はアップル(APPL)、4位アルファベット(GOOGLE)、5位アマゾン(AMZN)で、マグニフィセント・セブンと呼ばれる巨大IT企業が上位を占めている。

エヌビディアの時価総額が3兆ドルに乗せたのは今月5日のことで、そこから10営業日足らずで10%強の上昇となった。同社株は2023年5月に1兆ドル、今年2月に2兆ドルに乗せていた。2兆ドルから3兆ドル乗せまでは96営業日と、マイクロソフトの945営業日、アップルの1,044営業日と比べて異例の速さ。インターネットやスマートフォンなどの技術革新に比べ、AIに対する期待が非常に高いことの表れともいえる。

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今日の市況概況
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6月19日(水)☆[概況/大引け]

半導体関連が売られ、日経平均は一時小幅安。三越伊勢丹や資生堂はベインのレポートを嫌気

大引けの日経平均は88円高の3万8,570円、TOPIXは12ポイント高の2,728ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,029、下落銘柄数は574。出来高は13億6,219万株、売買代金は3兆3,474億円。
エヌビディアの時価総額が世界首位となったことを受けて、AI関連のソフトバンクグループや半導体検査装置のアドバンテストが買われ、日経平均は朝方315円高と買われた。
だが、他の半導体関連は総じて利食い売りに押され、日経平均も後場は小幅安になった場面もあった。

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