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IPO2024年7月8日

新規上場紹介 Faber Company(ファベルカンパニー) 7月31日 スタンダード マーケティングを“ミエルカ”

Faber Company(220A)が7月31日、スタンダードに新規上場する。

企業のデジタルマーケティングの課題を解決する自動化ツール群や人材・教育、コンサルティングサービスを提供している。主力サービスの1つである「ミエルカSEO」は、SEO対策に特化した独自AI機能を搭載したデジタルマーケティング自動化サービス。さらにデジタルマーケティングに関する学習動画の提供やカスタマーサクセスチームによるコンサルティングを通じて、利用企業自身が自社内でデジタルマーケティングを実践するための内製化を支援する。

ほかに、利用企業のWebサイトを訪れた訪問者の行動を自動化で可視化する「ミエルカヒートマップ」、Web上の店舗情報とGBP(グーグルビジネスプロフィール)の一元管理ツール「ローカルミエルカ」、即戦力マーケターの業務委託サービス「ミエルカコネクト」、デジタルマーケティング分野における様々な課題解決をコンサルティングで支援するソリューションサービスがある。

デジタルマーケティング自動化ツールでは月額のシステム利用料および提供サービスに応じてサービス利用開始に必要な初期費用など、「ミエルカコネクト」ではサービス開始時の初期費用および業務委託料、ソリューションサービスでは提供サービスに応じた契約額を受領する。

同社はデジタルマーケティング領域における高度専門人材の発掘、プロデュース、マネジメント(収益化)を得意とするほか、情報発信活動により低コストで大量の認知および営業リードを形成するマーケティング力、既存顧客への豊富なクロスセル機会などが強み。有料既存顧客は5月末時点で1,702社であり、このうち特に大手企業への組織的な販売活動を行うことで顧客単価の上昇を図る。

2023年のデジタルマーケティング市場規模(矢野経済研究所調べ)は3,167億5,000万円、26年には4,157億円に拡大すると予測される一方、これらの市場を支えるデジタル人材は25年に最大79万人不足するとの指摘もある。同社は即戦力となるフリーランスまたは副業のデジタルマーケティング人材を企業に提供するサービスも有していることから、デジタル人材の供給に関わる市場も関連市場となる。(SS)

概要

●事業内容=デジタルマーケティング自動化ツール「ミエルカSEO」などSaaS提供、フリーランス人材などを活用したマーケティング支援
●本社=東京都港区虎ノ門4-1-1
●代表者=稲次正樹代表取締役
●設立=2005年10月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=300万株(上場時)
●筆頭株主=さくらキャピタル(上場前50.38%)
●公募株式数=32万株
●売出株式数=75万1,400株(オーバーアロットメントで16万700株)
●仮条件=7月11日に決定
●ブックビル期間=7月16日から22日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、野村、岡三、東海東京、岩井コスモ、極東、松井、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.9 1,996 311 86.70
2023.9 2,183 309 89.26
2024.9(予) 2,260 281 83.23
※単位100万円、1株利益は円

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