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コラム2024年7月24日

【本日のマーケット】7月24日(水)

7月24(水)のマーケット                                                                   

7月23日の米国株式市場は反落。テスラとアルファベットの決算や、25日の4~6月期GDPと26日の6月の個人消費支出(PCE)デフレーターの発表を控え、様子見姿勢となった。宅配のUPSは、新型コロナ禍のEコマースブーム後の需要低迷と人件費高騰を受け、4~6月期決算がアナリスト予想を下回ったため大幅安となった。GMは4~6月期決算がアナリスト予想を上回り、通期予想を上方修正したが、利食い売りが優勢となった。ボーイングは日本航空から「787-9」を10機受注し、さらに10機をオプション契約としたことで買われた。NYダウは前日比57ドル(0.14%)安の40,358ドル。ナスダックではテスラが反落。取引終了後に発表した4~6月期決算はアナリスト予想を下回ったため、時間外取引でも下落した。一方、アマゾンは買われた。NASDAQ総合指数は前日比10ポイント(0.06%)安の17997。S&P500指数は前日比8ポイント(0.16%)安の5,555。

ハリス副大統領がトランプ氏を大企業や富裕層を優遇し社会保障を削減しようとしていると批判した。米国株には逆風という予想や円高を受けて、日経平均は400円超の下げ幅。ディスコやレーザーテックが売られ、円高でホンダや日産、太陽誘電も安い。電力ガスや海運、不動産が業種別下落率上位。一方、ニデックは株式分割と業績上方修正で買われた。サンケン電気は米国子会社のアレグロの一部売却益で自社株買いにも充てる予定を示し急騰した。

スタンダード市場では、大和重工やリベルタ、直近新規公開株のフィットイージーが大幅安。メタプラネットはストップ高。伊勢化学は7日ぶりに反発。ジーダットはTSMCのオープン・イノベーション・プラットフォームでの電子設計自動化(EDA)アライアンスに加入しストップ高。

グロース市場では、アプリ広告のアイビスとAI顔認証関連のトリプルアイズが大幅安。セルシードとQPS研も安い。ペルセウスは欧州核医学会で発表する抗がん剤の内容を解説しストップ高。モダリスもバイオプロセスサミットで発表予定でストップ高。AIAIグループは連日の高騰。

チャート上では、3日連続の陰線。長めの上ヒゲを伴い安値圏での大引けとなった。急降下してくる5日移動平均線(3万9707円)が25日移動平均線(4万120円)を下抜けて売り圧力の強さが感じられる。3万9000円の大台を維持することができるか正念場となった。

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マネックス証、ドコモとの連携で大きな成果 月間口座開設数2倍に
 日本証券新聞7月25日(木)紙面1面TOP記事掲載

新NISAはNTTが圧倒的人気

マネックス証券は23日、新NISA(少額投資非課税制度)と、NTTドコモとの資本業務提携により、月間口座開設数が約2倍になるなど大きな成果を得たと発表した。ともにスタートしてから半年たち、社内調査結果を公表した。SBI、楽天の2強に差をつけられているマネックス証券はドコモの子会社になり、今後もdポイントとの連携などさらに関係を強化し、顧客獲得を図っていく。

総口座数は昨年末の225万件が6月末には262万件と順調に増えている。ドコモのほか、イオン銀行との提携もプラスになっている。

新NISAについては同証券に口座を保有している人の82%が利便性を評価。成長投資枠利用者は既に52%が100万円以上投資をしており、積極的に活用している。同証券では「新NISAは投資知識のなかった層まで、想定以上の反響がある」と手応えを感じている。

また購入商品の内訳は日本株61%、投資信託34%、米国株5%。年初来の株価上昇で、枠の大きい成長投資枠で日本株を買っている人が多いといえる。NISAの資金は海外へ流出しているとの批判もあるが、確実に日本市場も下支えしていることが分かった。

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今日の市況概況
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7月24日(水)☆[概況/大引け]

ハリス氏がトランプ氏の大企業・富裕層優遇を批判したため、日経平均は400円超の下落

大引けの日経平均は439円安の3万9,154円、TOPIXは40ポイント安の2,793ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は123、下落銘柄数は1,499。出来高は16億4,730万株、売買代金は3兆8,657億円。
ハリス副大統領が大統領選に向けた初の選挙集会を開き、トランプ氏について、大企業や富裕層を優遇し社会保障を削減しようとしていると批判した。
世論調査でもハリス氏がトランプ氏を僅差でリードしている。
米国株には逆風という予想や円高を受けて、日経平均は400円を超える下げ幅となった。

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