前引けの日経平均は58円高の3万5,148円、TOPIXは3ポイント高の2,493ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,052、下落銘柄数は548。出来高は12億237万株、売買代金は2兆7,055億円。
米国株反落と中東不安を受けて、日経平均は朝方882円安の3万4,207円となったが、その後下げ幅を縮め、前引け近くに上昇に浮上した。
レーザーテックがストップ高買い気配となっているため、先物を買う動きが出たという見方もある。
レーザーテック(6920)はJPモルガンが「Neutral」→「Overweight」に引き上げた。目標株価は4万円を継続。決算発表で不安を払拭する力強い受注の獲得が確認された。特に最先端装置であるACTISの受注高は前期比159%増となっており、製品の優位性が改めて示された格好と解説した。
ソニーグループやホンダ、キヤノン、HOYAが買われ、ニトリはSMBC日興証券が円高メリット株と紹介したことが作用した。
アサヒグループは9月末に1株を3株に分割することで上昇した。
一方、ディスコやソフトバンクグループ、アドバンテストは売られ、SUMCOは第3四半期累計の営業利益予想が前年同期比55%減と発表したため、大幅安となった。
業種別上昇率上位は鉱業、石油、保険、ゴム、食品で、下落率上位は金属、非鉄、卸売、ノンバンク、証券。(W)