8月16日の米国株式市場はNYダウは4日続伸。
7月の住宅着工件数は前月比6.8%減の123万8千件で、市場予想の133万8千件を下回った。需要が弱く、在庫は高水準にある。
住宅着工件数の減少を受けて、米国株主要3指数は反落して始まったが、8月のミシガン大学消費者信頼感指数が67.8と7月の66.4と市場予想の66.9を上回ったため、買いが入った。
ミシガン大学消費者信頼感指数の調査で、1年先のインフレ期待は2.9%上昇で、7月の2.9%上昇と同じで、市場予想の2.8%上昇を上回ったため、金利は上昇したが、週末のポジション調整で終盤に低下した。
米軍、国防総省、FBI、CIAを顧客に持つデータ解析企業のパランティア・テクノロジーズが堅調。
ボーイングは8日にCEO(最高経営責任者)にケリー・オルトバーグ氏が就任した。オルトバーグ氏は米航空部品の旧ロックウェル・コリンズの元CEOで、製造品質問題で混乱するボーイングの経営再建を担う。
ユナイテッド航空のCEOが、ボーイングの新CEOのオルトバーグ氏との会談後に「話を聞いて勇気付けられただけでなく、ボーイングが正しい道を歩んでいると改めて確信した」と投稿したため、ボーイングは買われた。
ナスダックは7日続伸。エヌビディアが5日続伸。スペースXが打ち上げた衛星にエヌビディアのGPUが搭載された。
GPUが宇宙の放射線に耐えられるように、米コスミック・シールディング社の特殊なナノ複合シールド・メタマテリアルで保護される。
GPUが宇宙の放射線に耐えられ、エラーが出なかったら、衛星で画像を直接分析・処理できるため、需要が増えると期待された。
NYダウ工業平均は前日比96ドル(0.24%)高の40,659ドル。ナスダック総合指数は前日比37ポイント(0.21%)高の17,631。S&P500指数は前日比11ポイント(0.20%)高の5,554。
NYダウ採用銘柄はボーイング、シスコシステムズ、ベライゾンなどが買われ、キャタピラーやマイクロソフト、アムジェンなどが売られた。上昇は22銘柄、下落は8銘柄。