大引けの日経平均は153円高の3万8,364円、TOPIXは13ポイント高の2,684ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は949、下落銘柄数は641。出来高は13億1,720万株、売買代金は3兆4,008億円。
植田日銀総裁の国会の閉会中審査での発言が、政策正常化の姿勢は維持しているものの、市場の安定を優先する姿勢を示したことが好感された。
IHIはJPモルガン証券に続き、みずほ証券も投資判断を引き上げたことで続伸となった。両社とも、開発に参画した航空機エンジンの不具合による赤字からの改善や今後の民間航空機向けと防衛関連の成長性に注目している。
大成建設などの建設株は野村証券が建設粗利益が改善し、株主還元期待が高まると解説したことで買われた。
シャープ(6753)はソフトバンクが1千億円規模の出資を行う案が浮上と報じられ高い。ソフトバンクはAI向けデータセンターの構築を目指してシャープ堺工場の一部を取得する交渉をしており、その過程で出資案が持ち上がった。
米エヌビディアの28日の決算発表は、新製品の設計変更による出荷の遅れで、期待外れという予想からレーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連は売られた。
業種別上昇率上位はノンバンク、精密、建設、証券、機械で、下落は卸売、海運、電機、情報通信。(W)