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概況/米国市場2024年8月24日

8月23日の米国株式市場は反発。FRB議長が講演で「政策調整の時が来た」「労働市場の冷え込みは明白」と語った

8月23日の米国株式市場は反発。
パウエルFRB議長がジャクソンホールで開催されている金融政策のシンポジウムで講演し、「金融政策を調整する時が来た」「堅調な労働市場を支えるためにできることは全て行う」「インフレ率が2%に回帰する持続可能な道筋を歩んでいるという確信が深まった」「インフレ上振れリスクは後退し、雇用の下振れリスクが高まった」「労働市場の冷え込みは明白、もはや過熱状態にはない」と述べた。

講演について、9月17日~18日のFOMCでの利下げ開始を明言したと受け止められた。

FRBは政策金利を2022年3月にそれまでの0.25%から0.5%に利上げを開始して以来、2023年7月の5.5%まで合計11回の利上げを実施してきた。
次回9月のFOMCで利下げ開始が見込まれているが、FRB議長の講演では、利下げの幅やペースについては今後のデータ次第と述べ言及は避けた。

市場では次回9月のFOMCでは0.25%の利下げという見方が強いものの、FF金利先物での利下げの織り込みは幅は0.5%の利下げの確率が講演前の4分の1超から約3分の1へと上昇した。

NY証券取引所ではホームデポやセールスフォースが上昇。
地中海料理のカジュアルレストランのカバ・グループは第2四半期の業績上振れと通期業績予想を上方修正したことで大幅高となった。

ナスダックではエヌビディアとテスラが買われ、人事管理システムのワークデイは好決算で大幅高。

NYダウ工業平均は前日比462ドル(1.14%)高の41,175ドル。ナスダック総合指数は前日比258ポイント(1.47%)高の17,877。S&P500指数は前日比63ポイント(1.15%)高の5,634。

NYダウ採用銘柄はホームデポ、ゴールドマン・サックス、インテルなどが買われ、P&Gとビザは値下がり。上昇は28銘柄、下落は2銘柄。

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