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コラム2024年8月26日

【本日のマーケット】8月26日(月)

8月26(月)のマーケット                                                                   

8月23日の米国株式市場は反発。パウエルFRB議長がジャクソンホールで開催されている金融政策のシンポジウムで講演し、「金融政策を調整する時が来た」「堅調な労働市場を支えるためにできることは全て行う」「インフレ率が2%に回帰する持続可能な道筋を歩んでいるという確信が深まった」「インフレ上振れリスクは後退し、雇用の下振れリスクが高まった」「労働市場の冷え込みは明白、もはや過熱状態にはない」と述べた。講演について、9月17日~18日のFOMCでの利下げ開始を明言したと受け止められた。市場では次回9月のFOMCでは0.25%の利下げという見方が強いものの、FF金利先物での利下げの織り込みは幅は0.5%の利下げの確率が講演前の4分の1超から約3分の1へと上昇した。NY証券取引所ではホームデポやセールスフォースが上昇。NYダウは前日比462ドル(1.14%)高の41,175ドル。ナスダックではエヌビディアとテスラが買われ、人事管理システムのワークデイは好決算で大幅高。NASDAQ総合指数は前日比258ポイント(1.47%)高の17,877。S&P500指数は前日比63ポイント(1.15%)高の5,634。

FRB議長講演は9月利下げの予告と受け止められ円高が進み、週明けの日経平均は反落。自動車が売られ、防衛関連の重工3社も安い。金融株と三越伊勢丹も下落。アップルが新型iPhoneを9月10日に発表との観測報道もあったが、円高の悪影響が警戒され村田製作所も安い。円高メリットのニトリは上昇。円安で日本人にとって海外旅行は高嶺の花となったが、円高を受けてオープンドアとエアトリも反発。米7月住宅統計で住友林業が上昇。

スタンダード市場では、メタプラネットは大幅高が継続。サル痘の拡大が警戒されているためマスク関連の中京医薬品が大幅高。円高メリットのセリアが高い。三ッ星は中国企業との業務提携が材料視された。ぷらっとホームは続落となり、IGポートが反落。まんだらけは安値更新。

グロース市場では、キャンバスが膵臓がん向けで欧州医薬品庁からオーファンドラッグ指定を受けたためストップ高。カバーとタイミーが大幅高。くふうカンパニーは子会社のキッズスターが東証グロース市場に上場承認されたことで買われた。ウィルスマートとPSSは反落した。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う実体線の極端に短い陰線。3日ぶりの反落となり、8月6日以来、約3週間ぶりに5日移動平均線(3万8140円)を割り込んだ。3万8000円台の上値抵抗が意識されるところ。

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再び脚光!?「JPXプライム150」
 日本証券新聞8月27日(火)紙面1面TOP記事掲載

トヨタも、SBGも、三菱商も 新規採用でパワーアップ

昨年7月3日(日経平均年間高値日)に鳴り物入りで算出開始されたJPXプライム150。当初の「日本を代表する株価指数」との触れ込みに反して、あまり市場の話題に上ることも少なくなっているが、その一方で、1月24日にiFreeETF JPXプライム150(2017)が新規上場され、3月18日には先物も上場されるなど指数普及に向けた環境整備は着実に進展しつつある。そして、前週末23日には初の構成銘柄入れ替えも発表された(実施は29日引け)。それがどう影響するのか。

この指数のパフォーマンスを見てみよう。前出のETFを初値(1,018円)で買ったとして、直近23日終値での騰落は5.0%高。残念ながら、日経平均(5.3%高)やTOPIX(5.9%高)を下回っている(1月24日始値→8月23日終値)。もっとも、大暴落した8月5日ザラバ安値時点で比較すれば、日経平均14.4%安、TOPIX12.9%安に対し、JPXプライムは11.5%安にとどまり、比較的安定度が高い指数とみることもできるのではないか。

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今日の市況概況
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8月26日(月)☆[概況/大引け]

FRB議長講演を受けて、円高となり日経平均は反落した

大引けの日経平均は254円安の3万8,110円、TOPIXは23ポイント安の2,661ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は773、下落銘柄数は831。出来高は13億1,431万株、売買代金は3兆3,219億円。
パウエルFRB議長が23日の講演で「金融政策を調整する時が来た」と述べたため、9月17日~18日のFOMCでの利下げ開始を予告したと受け止められた。
週明けの円相場は一時、1ドル=143円45銭となり、日経平均は538円安の3万7,825円となった場面もあった。

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