前引けの日経平均は54円安の3万8,055円、TOPIXは8ポイント高の2,669ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,223、下落銘柄数は382。出来高は6億7,281万株、売買代金は1兆5,505億円。
米国でエヌビディアが28日の決算発表を控え、利益確定の売りで反落したため、日本でもレーザーテックを始めとした半導体関連が売られ、日経平均は小幅続落となった。
ただ、プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは小反発となった。
三井E&Sが大幅高。日経新聞が、米国政府は港湾設備が中国製のため、中国側に貨物の移動や配送データが取集されていることを懸念しており、中国製の港湾設備を排除するために200億ドル(3兆円規模)の港湾インフラ投資を決めたと報じた。そして、米国子会社を持つ三井E&Sが「複数の案件が走っている」とコメントしたことも伝えた。
中国軍の情報収集機が26日に長崎県沖の日本の領海に一時侵入したことを受けて、三菱重工や川崎重工、IHIなどの防衛関連が買われた。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)(2327)は投資ファンドの3Dインベストメントが5.0%を保有していることが大量保有報告書で判明したため、株主還元圧力が期待され大幅高となった。
業種別上昇率上位は鉱業、紙パルプ、保険、鉄鋼、海運で、下落率上位はその他製品、電機、繊維、サービス、空運。(W)