8月28日(水)のマーケット
8月27日の米国株式市場は保ち合い。欧州債が売られた流れを引き継ぎ、米国債も売られたため、金利上昇を受けて、NYダウは中盤に一時131ドル安となった。だが、民間調査機関のコンファレンスボードが発表した8月の消費者信頼感指数が103.3と、7月の修正値101.9と市場予想の100.5を上回ったため、NYダウは前日終値水準に持ち直したものの、28日のエヌビディアの決算発表を控え、終盤はもみ合いとなった。イーライリリーは、人気の高い肥満症治療薬「ゼップバウンド」の供給不足を緩和するため、バイアル瓶入りタイプを販売すると報じられ、小幅高。NYダウは前日比9ドル(0.02%)高の41,250ドル。ナスダックは序盤に売られたものの売り一巡後はもみ合いとなった。エヌビディアは反発したが、テスラは続落となった。カナダは26日に、中国から輸入する電気自動車(EV)に対し100%の関税を課すと発表した。テスラ製も含め中国から輸入する全てのEVに適用される。NASDAQ総合指数は前日比29ポイント(0.16%)高の17,754。S&P500指数は前日比8ポイント(0.16%)高の5,625。
AI向け半導体の米エヌビディアの決算発表を控え、日経平均はもみ合いとなった。トヨタはBMWとの燃料電池車全面提携に加えて、自己株TOBの追加検討で買われた。楽天Gはモルガン・スタンレーによる目標株価の引き上げが好感された。第一三共やペプチドリームなど医薬品株が高い。山洋電気はストラテジックキャピタルの保有判明で大幅高。半面、ソフトバンクGは売られ、三井E&Sは反落した。北越コーポは利食い売りで大幅安。
スタンダード市場では、オルトプラスが開発を受託した任天堂スイッチ向けゲーム「ヒプノシスマイク」の公式サイトが公開されたと発表しストップ高。東映アニメはSBI証券による目標株価引き上げに刺激を受けた。アウンコンサルがストップ高。まぐまぐとぷらっとホームは大幅反落。
グロース市場は反落。GNIとQPS研、アストロスケールが大幅反落となった。PSSは信用取引規制強化で3日続落。ドリコムとビーマップは2日連続ストップ高。産直アプリ運営の雨風太陽が急騰。ファンペップがストップ高となり、フルッタフルッタが大幅高。
チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。狭いレンジでの推移となったが、高値引けとなり堅調さがうかがえる展開。全般的に様子見姿勢が強まり、明日早朝に控えるエヌビディアの決算発表に視線が注がれている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【東京おもちゃショー開幕】
日本証券新聞8月29日(木)紙面1面TOP記事掲載
市場規模初の1兆円突破 キダルト、インバウンドで高成長
東京おもちゃショー(日本玩具協会主催)が29日から9月1日まで、東京ビッグサイトで開かれる。国内外から192社が参加し、約3万5,000点のおもちゃを展示。コロナ禍で中止されていたパブリックデーを4年ぶりに開催し、一般客の来場も多そうだ。27日には日本おもちゃ大賞が発表され、タカラトミー(7867・P)やバンダイ(バンダイナムコHD、7832・P)などの商品が選ばれた。
少子化にもかかわらず、コロナ禍の巣ごもり特需のあとも、大人になっても玩具を楽しむ「キダルト」(キッズ+アダルト)層の増加や、好調なインバウンド需要で玩具市場は急拡大。日本玩具協会の調査では2023年度の希望小売価格の市場規模は1兆193億円(前年度比7.1%増)と初めて1兆円を突破した。19年度以来、4年連続で伸びている。
高成長を牽引しているのはカードゲーム・トレーディングカードで、前年度比18.1%増の2,774億円。分野別でも最大の市場規模となっている。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
8月28日(水)☆[概況/大引け]
大引けにかけてやや上げ幅を広げた
大引けの日経平均は83円高の3万8,371円、TOPIXは11ポイント高の2,692ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は600、下落銘柄数は990。出来高は13億7,271万株、売買代金は3兆2,680億円。
AI向け半導体の米エヌビディアの決算発表を日本時間で29日早朝に控え、28日の日経平均はもみ合いとなったが、大引けにかけてやや上げ幅を広げた。
詳しくはコチラ