大引けの日経平均は9円安の3万8,362円、TOPIXは0.9ポイント高の2,693ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は639、下落銘柄数は947。出来高は16億305万株、売買代金は3兆8,556億円。
米国のエヌビディアの決算発表で、第3四半期(8~10月)の売上高予想が325億ドル(前年同期比79%増)で、アナリスト予想平均の318億ドルを上回った。
しかし、一部のアナリスト予想に届かなかったため、時間外取引で下落した。
東証でも半導体関連のディスコやAI関連のソフトバンクグループが売られ、日経平均は朝方3万7,970円(401円安)となった。
だが、売り一巡後は下げ幅を縮め、後場は小幅高となった場面もあった。
米国でサーバーを供給しているスーパー・マイクロ・コンピュータが急落した。27日に空売り投資家のヒンデンブルグ・リサーチが、未公表の関連当事者取引や輸出規制の不履行といった行為の証拠が見つかったと指摘し、28日は会社側が年次報告書を適時に提出できないとの見通しを示した。
ニデックはスーパー・マイクロ・コンピュータとサーバー用水冷モジュールを共同開発しているため、事業拡大に悪影響を及ぶリスクが警戒され下落した。
ネクセラファーマ(4565)は統合失調症治療薬候補の第2相臨床試験のデータが期待に届かず、急落した。
一方、三菱重工などの防衛関連と海運株が買われ、東京海上などの保険会社は持ち合い株式の解消で経営の質が変化していることで物色された。
業種別上昇率上位は海運、保険、医薬品、卸売、電力ガスで、下落率上位はサービス、紙パルプ、ゴム、金属、証券。(W)