前引けの日経平均は1,280円安の3万7,405円、TOPIXは75ポイント安の2,657ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は166、下落銘柄数は1,455。出来高は9億5,877万株、売買代金は2兆4,506億円。
米国司法省が、エヌビディアの反トラスト法(独占禁止法)違反証拠を求め、エヌビディアや他の企業に文書提出命令状を送付したと報じられた。
エヌビディアは生成AIの基本作業を行うGPUをほぼ独占的に供給しているが、司法省の対応やAMDがエヌビディアのAI担当の副社長を引き抜いたことなどで、エヌビディアのこれまでのような高成長が鈍化すると警戒された。
現在のAI投資は採算度外視の先陣争いとなっているが、巨額な投資に見合うだけの収益を得られるのかといった懸念も一部では指摘されている。
アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループが売られ、日立やデータセンター向け光配線部品のフジクラも安い。
これまでの相場の牽引役だったAI関連の人気が薄れると株式市場への悪影響も大きいと危惧され、証券株も売られた。
米国景気減速による原油需要の減退懸念で原油安となっているため、石油関連株の下落率も大きい。
一方、ニトリは円高メリットで、8月既存店売上高が前年同月比7.8%増となったため買われた。
富士ソフトは、米投資ファンドのKKRとベインキャピタルとの買収争奪戦が期待された。
バンダイナムコ(7832)は9月からTV放送が開始された新仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーガヴ」の効果に期待したSBI証券が目標株価を引き上げた。
業種別下落率上位は鉱業、石油、証券、非鉄、電機で、上昇業種はなし。(W)