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IPO2024年9月18日

新規上場紹介 インターメスティック 10月18日 プライム メガネブランド「Zoff」運営

インターメスティック(262A)が10月18日、プライムに新規上場する。

日本で初めてメガネ事業にSPA(企画から製造、販売までを一貫して行う形態)方式を導入した“低価格メガネ”の先駆け。メガネブランド「Zoff」は7月末現在で国内303店舗、海外はアジア圏を中心に19店舗を展開している。

コラボ商品に力を入れている点が特徴で、コラボ件数はこれまでに累計100件を超える。2013年には日本のメガネ業界で初のディズニーコラボを開始、その後もPEANUTS(スヌーピー)やユナイテッドアローズなど、店頭で常時展開するコラボ商品も実現してきた。ほかにもアニメ・ゲームのコラボを積極的に展開し、購買力の高いファン層に向けた訴求を行っている。

新商品展開は月2回を基本とし、SPA方式で商品開発から生産をスピーディに対応。なお、製造はパートナー企業に委託している。昨今は原材料価格の高騰に苦しむ企業も多いが、同社はSPA方式を取ることで、自社でデザインしたフレームや様々な使用用途のレンズを大量に仕入れ、メガネ一式に係るコストの削減と品質の向上に成功し、高品質なメガネを適正な価格で提供することを可能にしている。

また、メガネの販売自体に資格や許認可は不要だが、一般医療機器に該当し、販売に技術を要する商材でもある。そのため、同社では独自の研修制度「MyStar制度」を設定して販売技術の向上に努めている。

SPA方式によって実現した代表的な商品が「Zoff SMART」。航空機にも使用される特殊プラスチックを用いた“軽くてズレにくい”メガネとして好評を博し、11年の販売開始から累計販売本数850万本(4月20日時点)を突破した。

重要指標は①既存店舗における前年比増収率②リピート客数③店舗における顧客単価――。このうち③については、顧客単価を支える要素の一つとして「有料レンズの購買率」も重要視しており、近年では特にカスタマイズレンズの店頭提案を強化することで、購買率が上昇傾向にある。

今後は地方のショッピングセンターや駅ビルへの出店拡大やEC事業の加速に加え、海外事業では香港およびシンガポールにおけるフランチャイズ事業の展開などに取り組む。(SS)

概要

●事業内容=眼鏡レンズ、メガネフレーム、サングラスなどの製造販売および輸出入 眼鏡・コンタクトレンズのケース、クリーナーその他の眼鏡・コンタクトレンズ付属品の製造販売および輸出入
●本社=東京都港区北青山3-6-1
●代表者=上野博史代表取締役社長
●設立=1993年5月
●上場前資本金=2億2,000万円
●発行済み株式数=3,060万株(上場時)
●筆頭株主=ルイ・ボストン(上場前47.2%)
●公募株式数=自己株式処分で788万株
●売出株式数=284万2,000株(ほかオーバーアロットメントで160万8,200株)
●仮条件=9月30日に決定
●ブックビル期間=9月30日から10月4日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、みずほ、あかつき、岩井コスモ、岡三、東洋、松井、マネックス、丸三、水戸、楽天、SBI

業績推移(★)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.12 35,885 2,664 41.81 14.55
2023.12 39,875 3,427 119.61 41.85
2024.12(予) 43,489 4,036 118.00 27.86
※単位100万円、1株利益・配当は円

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