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コラム2024年9月18日

【本日のマーケット】9月18日(水)

9月18(水)のマーケット                                                                   

9月17日の米国株式市場はもみ合い。17日から18日に開催されるFOMCを控え、様子見姿勢となった。民主党の上院議員3名がFRB議長ら金融当局者に今週のFOMC会合で0.75%の利下げを含む積極的な金利引き下げを求めた。書簡で「米金融当局が利下げに過度に慎重になれば、米経済を不要にリセッション(景気後退)に追い込むリスクが生じる」と指摘。「FOMCは労働市場の潜在的なリスクを軽減するため、より積極的に前倒しでの利下げ実施を検討するべきだ」と記した。市場では0.75%の利下げを望む見方は少ないが、0.5%でないと失望売りが出るかもしれないと警戒された。NYダウは前日比15ドル(0.04%)安の41,606ドル。一方、インテルはアマゾンのクラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けにカスタムAIチップを製造することで買われた。NASDAQ総合指数は前日比35ポイント(0.20%)高の17,628。S&P500指数は前日比1ポイント(0.03%)高の5,634。

米国で8月の小売売上高が予想を上回り円安となったため、日経平均は朝方471円高となったが、米国FOMCを控え、様子見姿勢から伸び悩んだ。後場は小幅安となる場面もあった。円安でトヨタが買われ、メルカリやSHIFT、霞ヶ関キャピタルといったグロース株が志向された。三井海洋開発はUBS証券が目標株価を引き上げた。三菱重工は反落。8月の訪日外客数の発表を控え、円高で鈍化という予想から西武などインバウンド関連は売られた。

スタンダード市場では、トレードワークスが7月に就任した斎藤社長がインタビューで「やりようによっては時価総額を10倍にすることも難しくないと思っています」と語ったためストップ高。フィットイージーは続伸。弘電社は業績上方修正を好感。大和重工とテノは利食い売り。

グロース市場では、キャンバスが4日続伸。クオリプスが大幅反発。フリーランスへの案件紹介などのINTLOOPは意欲的な中期経営計画で2日連続ストップ高。モルフォは反落し、宿泊予約サイトのtriplaは第3四半期決算の通期予想に対する進捗率が低かったため急落した。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。3日ぶりの反発となったが、3本連続の陰線。5日移動平均線(3万6323円)上に浮上したが、上値は押さえれた。

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「空売り比率」急上昇のその先は!?
 日本証券新聞9月19日(木)紙面1面TOP記事掲載

11日の48.75%など異例の高水準続く

焦点の米FOMC(連邦公開市場委員会)の結果判明を翌朝に控えた18日の東京市場。日経平均は、上は471.85円高、下は75.77円安となる不安定な展開が続いた。上下の値幅が500円を超えるのは9月に入っての12営業日で10日目だ。同じく「FOMC控え」にあっても、17日のS&P500は7連騰で、ニューヨークダウも最高値圏にある。7月最高値からの押し幅半値戻し(3万6,841.22円)にも届かない日経平均との格差は一段と鮮明になっている。

日本株を需給面から見ると、自社株買いを筆頭に個人や信託銀行など国内勢の買いに対して、外国人の売り越し姿勢が際立つ構図。9月初めにかけてはUBS、みずほ、バンクオブアメリカなどが相次いで日本株IRイベントを開催して、多数の海外機関投資家が来日したとされるが、こうした中長期資金が日本株に見切りを付けたという話は伝わってこない。

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今日の市況概況
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9月18日(水)☆[概況/大引け]

FOMCを控え伸び悩んだ。中小型グロース株を志向

大引けの日経平均は176円高の3万6,380円、TOPIXは9ポイント高の2,565ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,190、下落銘柄数は414。出来高は15億3,192万株、売買代金は3兆4,707億円。
米国で8月の小売売上高が予想を上回り円安となったため、日経平均は朝方471円高となったが、米国FOMCを控え、様子見姿勢から伸び悩んだ。後場は小幅安となる場面もあった。

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