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コラム2024年9月19日

【本日のマーケット】9月19日(水)

9月19(木)のマーケット                                                                   

9月18日の米国株式市場は小幅安。FOMCで0.5%の利下げとなり、NYダウは一時375ドル高となったが、終盤に下落した。S&P500とナスダックも同様の動き。パウエルFRB議長が会見で、「労働市場減速リスクが上昇したため、0.5%の利下げを実施した」「後手に回らないというコミットメント(責務)の表れ」と述べたが、「これが新しいぺースだと考えるべきではない」「中立金利はパンデミック以前よりも大幅に上昇しているようだ」と発言した。中立金利が上昇しているという発言を受け、今後の利下げ余地が小さくなると受け止められ、米国株は下落した。NYダウは前日比103ドル(0.25%)安の41,503ドル。ナスダックでは、インテルが反落し、エヌビディアは4日続落。NASDAQ総合指数は前日比54ポイント(0.31%)安の17,573。S&P500指数は前日比16ポイント(0.29%)安の5,618。

米国で0.5%の利下げを発表したが、FRB議長が会見で「新たな利下げペースと見なすべきではない」と発言したためドルが買われ、1ドル=143円台の円安となり、日経平均は一時1000円超の上げ幅。全面高で自動車や保険、海運、非鉄、サービスが業種別上昇率上位。米大統領選のハリス候補が住宅支援策を打ち出しているため、恩恵期待で住友林業は最高値。日清オイリオはカカオ豆高騰によるココアバターの代替油脂のチョコレート用油脂需要増期待。

スタンダード市場では、フィットイージーとトレードワークスが大幅続伸。セルシスはプライム市場への昇格が発表されストップ高。丸千代山岡家とJEHが大幅反発となった。組み込みソフト開発のPCIホールディングスはレスターが9月20日までTOBを実施中だが大幅安となった。

グロース市場では、QPS研が急騰。JAXAの宇宙開発基金を活用した補助対象が10月ごろに審査結果発表のため思惑買いが入った。アンジェスは遺伝子治療用製品「コラテジェン」が米国FDAよりブレイクスルーセラピー(画期的新薬)指定でストップ高。キャンバスは信用取引規制で反落。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陽線。ギャップアップで一目均衡表の雲抜けとなり、3万7000円台を回復。上値は25日移動平均線(3万7407円)目前まで伸ばした。パラボリックも陽転を示現しており、明日の日銀会合を無事通過して上昇局面入りを期待したいところ。

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日経平均、3万7,000円回復 地政学リスクで防衛銘柄上昇
 日本証券新聞9月20日(金)紙面1面TOP記事掲載

三菱重工、IHI系が新型イージス契約

18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)を無事通過し、パウエル議長の発言から一時143円まで円安が進んだ19日。日経平均株価は775.16円高の3万7,155.33円と大幅続伸し、10営業日ぶりに3万7,000円台を回復した。

中でも元気が良かったのが防衛関連銘柄。IHI(7013・P)が連日の年初来高値となったほか、三菱重工業(7011・P)川崎重工業(7012・P)の大型株から細谷火工(4274・S)石川製作所(6208・S)豊和工業(6203・S)といった中小型まで一斉に上昇した。

レバノンで17日、イスラエルが関与したと指摘される通信機の一斉爆発が起こり、中東情勢がさらに緊張。

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今日の市況概況
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9月19日(木)☆[概況/大引け]

米国の今後の利下げペースは速くないという見方で円安となり、全面高

大引けの日経平均は775円高の3万7,155円、TOPIXは51ポイント高の2,616ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,340、下落銘柄数は257。出来高は17億2,591万株、売買代金は4兆594億円。
米国FOMCで0.5%の利下げを発表したが、FRB議長が会見で「0.5%の利下げは新たなペースと見なすべきではない」と発言した。
FOMCメンバーによる政策金利予測は、9人が年内残り0.5%の利下げを示唆したが、7人は0.25%を示唆している。
今後の利下げペースは速くないという見方で、米国長期金利が上昇し、ドルが買われ、一時1ドル=144円に接近する円安となったため、日経平均は1,000円を超える上げ幅となった場面もあった。

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