前引けの日経平均は251円高の3万7,974円、TOPIXは15ポイント高の2,657ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は921、下落銘柄数は661。出来高は8億7,016万株、売買代金は2兆1,728億円。
日経平均は一時703円高の3万8,427円となったが、9月3日から11日までの下げ幅3,081円安に対して一時2,807円と9割程度の戻りを見せたため、いったん手仕舞いが優勢となり、上げ幅を縮めた。
ロシア軍の哨戒機が23日に日本の領空を3度侵犯したため、航空自衛隊が戦闘機を緊急発進し、警告のために「フレア」と呼ばれる熱と光を放つ装置を初めて使用した。
防衛関連が物色され、三菱重工やIHIが高い。
日立はエヌビディアと協力し、鉄道の保守を人工知能(AI)で効率化するサービスを本格展開することで買われた。
データセンターのさくらインターネット(3778)が業績予想を上方修正して買われたため、データセンター向け光通信部品のフジクラ、データセンター向け水冷機器のニデックも上昇した。
ソニーグループはSBI証券による目標株価の引き上げが好感された。
反面、レーザーテックやディスコ、東京エレクトロン、ルネサスエレクトロニクスといった半導体関連は売られた。
第一三共は英アストラゼネカと共同開発しているがん治療候補薬「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験で、主要評価項目の一つである全生存期間について、化学療法投与群に対し統計学的に有意な改善は認められなかったと発表したため売られた。
業種別上昇率上位は精密、電力ガス、水産農林、不動産、海運で、下落率上位は空運、陸運、サービス、医薬品、銀行。(W)