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速報・市況2024年9月25日

☆[概況/10時] もみ合い。金融が売られ、協和キリンが急落

10時8分時点の日経平均は34円高の3万7,975円、TOPIXは4ポイント安の2,652ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は618、下落銘柄数は960。出来高は4億9,721万株、売買代金は1兆1,283億円。
日経平均は一時162円高となった場面もあったが、すぐにもみ合いに戻った。
自民党総裁選で、小泉氏が失速し、石破氏と高市氏の決選投票かと見られている。
BNPパリバ証券では、論戦を経て、小泉氏の経験不足に対する懸念を持つ人が増えているのだと推測している。
石破氏は、日銀による緩やかな金融政策の正常化が望ましいとする立場であり、金融所得課税の強化を打ち出しているほか、法人税などについても引き上げる余地はあるとの認識を示すなど、格差是正を重視している。
高市氏は、積極財政派であり、金融政策については、緩和の維持を訴えている。9月23日に、「金利を今、上げるのはあほやと思う」とまで発言しており、同氏が首相となる場合、日銀には、利上げを急がぬよう、大きな圧力がかかる可能性が高い。

高市氏が首相になった場合を想定して、株式市場では三菱UFJなどのメガバンクや東京海上などの保険株が売られている。

米国のアムジェンがアトピー性皮膚炎治療薬の「Rocatinlimab」の臨床試験データを発表したが、イーライリリーの既に承認されている薬に及ばないと受け止められ、共同開発している協和キリン(4151)は急落した。

一方、三菱重工は堅調。
ダイキン工業や資生堂が買われている。

業種別上昇率上位は機械、輸送用機器、ガラス土石、非鉄、卸売で、下落率上位は保険、銀行、水産農林、精密、保険。(W)

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