最近、猛烈に「旅行熱」が高まっており、とにかくどこかに旅がしたいと、暇さえあれば旅行サイトをのぞいていました。

そんな折、目に留まったのが12月12日から日本航空(JAL、9201)が始める新サービス「どこかにマイル」。通常の半分以下、往復6,000マイルで羽田空港から日本国内の「どこか」へ行けるというサービスでした。

ウェブサイト上で利用日、人数、時間帯を選択すると、JALが4つの候補地を提示(組み合わせは何度でも選び直し可)。いずれか1つがランダムに決定されて、申込みから3日以内にそのお知らせが届くそう。

急に休みがとれて、いざ貯まったマイルを利用しようと思っても、既に空席がなかったり、逆に、マイルが必要数に達していなくて旅立てなかったりした私からすると、「どこかにマイル」は、かゆい所に手が届くうれしいサービスです。

何より、自分の選択肢になかった土地への旅行は、新しい発見や出会いもありそうでとてもワクワクします。早速、旅好きな友人たちと日程を調整し、万全の態勢でサービス開始に備えています。

2017年3月期第2四半期は減収減益となったJAL。今回のユーザー目線のサービス「どこかにマイル」で利用者の旅行機会を拡大し空席を稼働、業績改善へとつなげることができるのか。また、今後は国際線に「どこかにマイル」は登場するのか、注目しています。

【編集記者Yのコメント】
JALの株価は10月12日の年初来安値(2,929円)を底にコツコツ上昇を続けていましたが、12月1日に急落。OPEC(石油輸出国機構)総会が8年ぶりに減産に合意したとのことで、原油価格が上昇する可能性が嫌気されたことが要因です。ただ、加盟国が実際には減産をしない可能性が指摘されるなど、原油価格については当面、不安定な状況が続きそうです。例えばPBRが1倍台にとどまる点などJALの魅力に注目して、押し目買いのチャンスを狙うのも一法かもしれません。


[本紙12月5日付1面]