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コラム2024年9月25日

【本日のマーケット】9月25日(水)

9月25(水)のマーケット                                                                   

9月24日のNYダウは4日続伸。S&P500とナスダックは続伸。中国人民銀行が24日に、市中銀行の預金準備率と7日物リバースレポ金利を引き下げる計画を発表した。その他、既存の住宅ローンの借り入れコストの引き下げやセカンドハウス購入に関する規制緩和も発表した。また、証券会社やファンド、保険会社が人民銀行から流動性を利用して株式を購入できるよう、スワップファシリティーを設立する。さらに、株式安定化基金の設立を検討していることも明らかにした。これらを受けて、上海総合指数が上昇し、香港ハンセン指数も大幅反発となった。中国株と香港株の上昇を受けて、NYダウとS&P500は最高値を更新したが、米国株は高値警戒感から上げ幅は小幅。NYダウは前日比83ドル(0.20%)高の42,208ドル。ナスダックではエヌビディアが大幅高。ファンCEOは来年3月末までに最大600万株の保有株の売却計画を提出していたが、予定よりも早く基準に達したことが証券取引委員会への提出書類で判明したため、売却終了が期待された。NASDAQ総合指数は前日比100ポイント(0.56%)高の18,074。S&P500指数は前日比14ポイント(0.25%)高の5,732。

中国人民銀行が24日に金融緩和と不動産・証券市場への支援策を発表したため、ダイキンや資生堂、ファナック、安川電機などの中国関連が買われた。アドバンテストはみずほ証券とSMBC日興証券が投資判断を引き上げたことが好感された。日本新薬は米国と日本で販売権を取得している米社の筋ジストロフィー治療薬が米国で申請されることになり急騰。高市氏が首相になると日銀に対して利上げを急がぬよう圧力が掛かるという思惑で金融株は下落。

スタンダード市場では、AIメカテックが大幅続伸。ハーモニック・ドライブは中国のFA市場の回復期待で買われた。PR会社のサニーサイドアップはサッカー元日本代表の中田英寿氏が執行役員に就任したことで上昇した。東北新社は3Dインベストメントと協議・交渉を打ち切ったため下落。

グロース市場では、サンバイオとグローバルセキュリティが反発し、ビーマップは信用取引の規制解除で10日ぶりに反発しストップ高。会計・労務・人事ソフトのフリーはモルガン・スタンレーが投資判断を下げたため売られた。天気予報のALiNKは反落。ネイルサロンのコンヴァノは5日続落。

チャート上では、短い上ヒゲを伴う実体線の短い陰線。5日ぶりの反落となり、上昇一服を感じさせる1日となった。3万8000円台を回復する場面もあったが、75日移動平均線(3万8279円)までは届かなかった。

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日米中市場 「中国関連」久々の急動意
 日本証券新聞9月26日(木)紙面1面TOP記事掲載

実効性問われる“10年ぶりのバズーカ”

このところ不動産バブル崩壊に消費不振とネガティブな話題ばかりが目立つ中国経済だが、市場では、久々に「中国関連」が脚光を浴びている。

25日の日経平均の上昇寄与度上位にはファナック、ダイキン、安川電、SMC、TDK、資生堂と一連の関連株がズラリと並んだ。

日中関係では、日本産海産物輸入「段階的再開」といった動きが生じる一方で、日本人学校の男児死亡事件を巡る対応などではまだ雪解けと呼ぶにはほど遠い状況にあるが、10月1~7日の国慶節大型連休を控えた中国で新たな動きが生じたためだ。

発端となったのは24日の午前。中国人民銀行(中央銀行)総裁と中国証券監督管理委員会総裁、国家金融監督管理総局局長の3氏が会見で、金融緩和や不動産支援に政府系ファンドの投資拡大など株式市場支援も含めた経済対策を打ち出したことだ。

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今日の市況概況
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9月25日(水)☆[概況/大引け]

中国に対して財政政策も必要という見方で日経平均は大引けにかけて小反落

大引けの日経平均は70円安の3万7,870円、TOPIXは6ポイント安の2,650ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は805、下落銘柄数は773。出来高は16億1,221万株、売買代金は3兆8,404億円。
中国人民銀行が24日に金融支援策を発表した。預金準備率の引き下げ計画。住宅ローン金利の引き下げと2軒目の住宅ローンの頭金比率の下限を引き下げ。公開市場操作(オペ)の7日物金利の引き下げ。証券会社やファンド、保険会社が中国人民銀行から調達した資金を中国株式購入資金に活用することを認めるなど。
中国株と香港株は続伸となったが、共に本日の高値からは上げ幅を縮めたため、日経平均も168円高を高値に大引けにかけて伸び悩み、小反落となった。

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