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コラム2024年10月2日

【本日のマーケット】10月2日(水)

10月2(水)のマーケット                                                                   

10月1日の米国株式市場は反落。イスラエルが9月28日にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ本部を空爆し、ヒズボラ指導者を殺害した。そして、10月1日にはレバノンの国境付近にある複数の集落で、ヒズボラを排除するための限定的な地上侵攻を開始したと発表した。これに対して、ヒズボラを支援しているイランが報復措置として、10月1日にイスラエルに向けて180発を超える弾道ミサイルを発射した。イランのイスラエル直接攻撃は4月以来2回目。中東情勢を受けて、リスクオフからNYダウは一時384ドル安となった。ヘルスケア関連のヒューマナが売られ、ディズニーやデルが安い。一方、エクソン・モービルや軍需産業のロッキード・マーチンは買われた。NYダウは前日比173ドル(0.41%)安の42,156ドル。ナスダックではエヌビディアやマイクロソフトが下落。NASDAQ総合指数は前日比278ポイント(1.53%)安の17,910。S&P500指数は前日比53ポイント(0.93%)安の5,708。

イランがイスラエルに弾道ミサイルを180発超発射し、前回4月の攻撃の2倍の規模だった。戦火拡大や長期化懸念で米国株が反落し、日経平均も連れ安。米国ハイテク株安を受け、半導体関連と電子部品が下落。三菱重工など防衛関連も利益確保の売りに押された。一方、原油高で石油関連が買われ、米国東部の港湾スト突入で海運株が高い。大阪チタニウムと東邦チタニウムはチタンが軍用機や戦車、潜水艦に使用されているため防衛関連として物色。

スタンダード市場では、太陽電池関連の伊勢化学が反落し、AIメカテックは3日続落。ザインエレクトロニクスやGLテクノが売られた。セーラー広告はタウン誌を発行しているため地方創生関連として買われ、連続ストップ高。イクヨは中国の建機メーカーとの合弁事業開始で急反発。

グロース市場では、GENDAやQPS研、GNIが反落し、ビザスクが大幅安。人間ドック予約プラットフォームのマーソが安値更新。農水産物の産直アプリの雨風太陽は地方婚活支援事業として結婚相談所を始めると発表しストップ高。ジェリービーンズとイシンが買われた。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。昨日回復した5日移動平均線を下放れて、75日移動平均線も下抜けた。25日移動平均線(3万7558円)と200日移動平均線(3万7803円)を死守したことで回復の手がかりとしたいところ。

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中東で一段と緊張高まる リスク回避で日経平均は大幅安
 日本証券新聞10月3日(木)紙面1面TOP記事掲載

中長期スタンスで優良銘柄を仕込む場面

中東で一段と緊張が高まり、世界的にリスク回避の動きが強まった。1日の米国市場ではNYダウをはじめ主要株価指数が軒並み安となり、2日の東京市場でも日経平均株価が前日比1,000.90円安の3万7,651.07円まで売られた。大引けは同843.21円安の3万7,808.76円だった。

イスラエルが1日、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに対しレバノン南部で地上攻撃を開始。その後、イランがヒズボラに対する軍事行動への報復攻撃として、イスラエルに向けて弾道ミサイルを発射した。180発以上発射され、大半は迎撃されたもようだが、イスラエルのネタニヤフ首相は「イランは今夜大きな過ちを犯した。代償を払うことになるだろう」と報復を示唆しており、対立がエスカレートし泥沼化することに警戒が高まった。

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今日の市況概況
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10月2日(水)☆[概況/大引け]

中東情勢緊迫で反落。チタン2社は防衛関連として物色された

大引けの日経平均は843円安の3万7,808円、TOPIXは38ポイント安の2,651ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は248、下落銘柄数は1,372。出来高は20億5,194万株、売買代金は4兆3,895億円。
イランがイスラエルに弾道ミサイルを180発超発射し、前回4月の攻撃の2倍の規模だった。
戦火拡大や長期化懸念で米国株が反落し、日経平均も連れ安となった。

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