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速報・市況2024年10月9日

☆[概況/大引け] アドバンテストとセブン&アイが買われ、任天堂は下落

大引けの日経平均は340円高の3万9,277円、TOPIXは8ポイント高の2,707ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は887、下落銘柄数は720。出来高は15億8,338万株、売買代金は3兆6,430億円。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は10月2日に、AI向け次世代チップの「ブラックウェル」の需要は常軌を逸している(insane)と発言したが、エヌビディアから生産を受託している台湾の鴻海精密の劉揚偉会長は8日に「ブラックウェルの需要はクレイジーだ」と語った。
そして、鴻海精密は「ブラックウェル」の中でも上位モデルの「GB200」チップの製造設備を建設していると報じられた。
これを受けて、8日の米国でエヌビディアが買われたため、9日の日本では検査装置需要への期待でアドバンテストが2月に付けた年初来高値を更新した。
セブン&アイ(3382)はカナダのクシュタールが買収提案価格を引き上げた。
衆議院が解散され選挙戦に入るため、石破首相の政策関連も堅調で、ふるさと納税サイトのチェンジHDは地方創生で、最低賃金引き上げによる恩恵期待で外食産業が高い。
一方、任天堂はサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)の保有比率が低下したことで下落した。
サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」グループが、大株主となっている任天堂(7974)など日本のゲーム会社株式の買い増しを検討していることがPIF傘下のゲーム会社、サビー・ゲームズ・グループの副会長を務めるファイサル・ビン・バンダル王子へのインタビューで明らかになったと10月5日に共同通信が報じていたため、踊らされた格好。

業種別上昇率上位は精密、小売、サービス、医薬品、化学で、下落率上位は鉱業、保険、電力ガス、鉄鋼、卸売。(W)

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