10月15日(火)のマーケット
10月14日の米国株式市場は続伸。エヌビディアが6月に付けた最高値に接近。ファンCEOが最近「AI競争に勝つには原子力なしでは不可能だ」と発言したことから、ビストラが買われた。キャタピラーはモルガン・スタンレーが米国の建機市場で在庫調整という景気後退の兆候が増加していると述べ、投資判断を「Underweight」に下げた。ボーイングは人員削減と大型機の納入延期を発表し売られた。NYダウは前日比201ドル(0.47%)高の43,065ドル。NASDAQ総合指数は前日比159ポイント(0.87%)高の18,502。S&P500指数は前日比44ポイント(0.77%)高の5,859。
米国でエヌビディアが買われたため、ソフトバンクGやレーザーテックなど半導体関連が上昇し、日経平均は寄り付きから4万円乗せ。日米金利上昇で保険株と銀行株が買われたことも寄与。ジンズは好決算と増配でストップ高。中外製薬は日本における開発販売権を得ているロシュの乳がん治療薬が、米国で特定の乳がん患者の第一選択治療に承認されたことで買われた。イスラエルの首相がイランの石油施設や核施設を攻撃しないとしたため石油関連は下落。
スタンダード市場では、メタプラネットがビットコインの追加購入を発表してストップ高。ハリス米副大統領が暗号資産の規制枠組みを支持すると表明しており、ビットコインが上昇していることが背景。トヨタと鍛造DXで協力するニチダイは2日連続ストップ高。ウエストHDは反落。IGポートは3日続落。
グロース市場では、直近新規公開株のオルツが買われた。大和証券が26年12月期に営業黒字転換を予想。QPS研は第1四半期が営業赤字だったが、悪材料出尽くし感から大幅反発。一方、バリュエンスは赤字決算で大幅安。タイミーは朝日新聞の「厚労省が事業者を指導」の報道を嫌気。
チャート上では、大きくギャップアップで4日続伸。上値・下値共に切り上げたが5本連続の陰線が示現。寄付きから4万円の大台回復を果たしたが、上値は伸びずに大引けでは4万円割れとなった。
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注目記事 Pick up
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【日経平均一時4万円回復】
日本証券新聞10月16日(水)紙面1面TOP記事掲載
ハイテクは期待先行の懸念後退 AI、iPhoneそろって好調
3連休明けの15日、東京市場では日経平均株価が前日比651.54円高の4万257.34円まで買われ、7月19日以来およそ3カ月ぶりに4万円台を回復する場面があった。終値は同304.75円高の3万9,910.55円だった。
14日の米国市場では景気のソフトランディング期待や、先陣を切って決算発表が始まった金融セクターが堅調に推移したことなどからNYダウ、S&P500が連日の最高値更新。さらにAIブームの牽引役であるエヌビディア(NVDA)が前日比2.4%高の138.07ドルまで買われ、6月20日の最高値140.76ドルに迫ったこともハイテク株への追い風となった。同日の時価総額は3兆3,900億ドルとマイクロソフト(MSFT)を抜き、アップル(AAPL)の3兆5,200億ドルに迫り、6月以来の時価総額世界一奪回が見えてきた。
期待が先行し過ぎているとの懸念が払拭されつつある。ハイテク関連の受託製造大手、台湾の大手2社の好調が確認されたことが大きい。
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今日の市況概況
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10月15日(火)☆[概況/大引け]
終値は4万円を下回った
大引けの日経平均は304円高の3万9,910円、TOPIXは17ポイント高の2,723ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,203、下落銘柄数は387。出来高は18億5,726万株、売買代金は4兆4,380億円。
米国でエヌビディアが6月20日に付けた取引時間中の最高値140.76ドルに対して、10月14日は139.60ドルと接近した。
エヌビディアの上昇を受けて、ソフトバンクグループやレーザーテックなど半導体関連が買われ、日経平均は寄り付きから4万円乗せとなった。日米金利上昇で保険株と銀行株が買われたことも寄与した。
ただし、終盤はやや上げ幅を縮めた。
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