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コラム2024年10月16日

【本日のマーケット】10月16日(水)

10月15(火)のマーケット                                                                   

10月15日の米国株式市場は反落。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLは、第3四半期決算で受注額が26億ユーロとアナリスト予想の40億ユーロ~60億ユーロを大きく下回り、2025年度業績予想を下方修正したため大幅安となった。米国の半導体関連も売られ、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は5.28%の急落となった。バイデン米政権は、エヌビディアやAMD、他の米半導体メーカーが製造する人工知能(AI)向け先端半導体について、各国ごとの販売規制を検討していると報じられたこともマイナス要因。一方、ボーイングは株式と債券の発行により最大250億ドルを調達する計画を米証券取引委員会(SEC)に提出した。100億ドルの信用枠を設定する融資契約も締結したことで財務の改善への期待から反発した。NYダウは前日比324ドル(0.75%)安の42,740ドル。NASDAQ総合指数は前日比187ポイント(1.01%)安の18,315。S&P500指数は前日比44ポイント(0.76%)安の5,815。

ASMLの決算が失望され米国でSOX指数が5%超の下落。これを受け指数寄与度の高い半導体セクターに売りが集中し、東京エレクトロンやレーザーテックが売られ、日経平均は5日ぶりに大幅反落となった。アドバンテストは一時プラス圏に浮上し高値更新。防衛関連の三菱重工が5日続伸。IHIは上場来高値を更新。古野電気は主力の船舶用が好調で上方修正を受けストップ高。

スタンダード市場では、ビットコイン関連のメタプラネットが大幅続伸。ニチダイも大幅続伸。連日でトヨタとの鍛造DXで協力の材料を好感している。ポエックがストップ高。サーバーワークスは大幅続落。決算発表を受けウエストホールディングスも大幅続落となった。

グロース市場では、直近IPO銘柄のオルツが続伸で、売買代金はグロース市場では1位となり人気継続。企業向けアプリ・Webデザインのグッドパッチが5日続伸。自社株買いの実施を発表し好感された。一方、BeeXは上期増収増益ながらも材料出尽くしから大幅安。ボードルアも下落。

チャート上では、寄付きが高値となる陰線。大きくギャップダウンとなり5日移動平均線を下抜けた。6日連続の陰線が示現しており、上値の重さがうかがえる。大幅反落となったが、3万9000円台は維持しており、パラボリックの陽転も継続。

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“時間帯別”で読む日経平均騰落
 日本証券新聞10月17日(木)紙面1面TOP記事掲載

なぜ両立!?「5日ぶり反落」と「6日連続陰線」

前日の「エヌビディア効果」から一転「ASMLショック」へ。一夜明けたらガラリと風景の変わった16日の東京市場だが、もともと気になる点がなかったわけではない。というのは…。

15日の日経平均が“高市トレード”で付けた9月27日戻り高値を払って一時7月19日以来の4万円乗せとなった際、「3週ぶりの4日続伸」でありながら、それと同時に「5日連続の日足陰線」を記録していたためだ。要するに、海外市場の堅調を受けて上放れて始まるものの、その後の立ち会い中はむしろ売り物に押されるパターンだ。表は、16日までの直近6日間の日経平均騰落について、「前日終値→当日始値(海外時間)」と「当日始値→終値(日本時間)」に分けて表示したもの。後者は6日連続マイナスとなった。一見好調な値動きのようでも、日中はジリ安続きでは、海外市場のちょっとした変調にも脆弱(ぜいじゃく)さを示すということか。

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今日の市況概況
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10月16日(水)☆[概況/大引け]

5日ぶり大幅反落となったが、3万9000円台割れは回避

大引けの日経平均は730円安の3万9,180円、TOPIXは32ポイント安の2,690ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は354、下落銘柄数は1,247。出来高は16億1,511万株、売買代金は3兆9,155億円。

オランダの半導体製造装置メーカーASMLの第3四半期の受注がアナリスト予想を大きく下回り、米国で半導体関連株が売られフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が5%超の急落。東京市場でも指数寄与度の高い半導体セクターに売りが集中し、東京エレクトロンやレーザーテック、アドバンテストが売られ、日経平均は5日ぶりに大幅反落となった。日経平均は一時847円安の3万9,062円となったが、3万9000円は割り込まずに推移。

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