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コラム2024年10月17日

【本日のマーケット】10月17日(木)

10月17(木)のマーケット                                                                   

10月16日の米国株式市場は反発し、NYダウは最高値を更新した。モルガン・スタンレーは7~9月期(第3四半期)がトレーディング収入と投資銀行業務の手数料収入が予想を上回り、32%増益だった。NYダウは前日比337ドル(0.79%)高の43,077ドル。ナスダックでは、ASMLのADR(米国預託証券)は続落。生成AI向け以外のチップの需要は弱いが、説明会で、AI関連アプリケーションへの強い需要と顧客のHigh NA技術(EUV露光関連)への関心の高まりを指摘した。そのため、エヌビディアは反発した。シスコシステムズはシティグループが投資判断「Buy」に引き上げた。AIは現在、シスコの収益の2%しか占めていないが、同社のイーサネットスイッチがAIマイクロチップとプロセッサを接続するためにますます使用されるようになるため、今後数年間で力強い成長を遂げるはずだと指摘。シスコシステムズは、コンピュータ、ルータ、およびサーバをローカル エリア ネットワークに接続するイーサネット スイッチの大手サプライヤとのこと。NASDAQ総合指数は前日比51ポイント(0.28%)高の18,367。S&P500指数は前日比27ポイント(0.47%)高の5,842。

米市場は反発してNYダウは最高値を更新したが、半導体関連株の決算が警戒され買い一巡後は下落に転じた。台湾TSMCやディスコの決算を控え様子見姿勢が強まった。TOPIXは一時プラス圏に浮上。原発50年超の稼働を材料に電力各社が一斉高。九州電力の8%高を筆頭に軒並み5%高と物色された。銀行株も堅調。メガバンクをはじめ地銀株も買われた。対して、半導体関連は売りが続き、KOKUSAI ELECTRICが3%弱の大幅安。

スタンダード市場では、原発50年超の運転を認可との報道を受け電力株が一斉高となり、周辺銘柄の助川電気が13%高、岡野バルブが9%高と大きく買われた。SIGグループは決算が上振れでストップ高。ビットコイン関連で物色されていたメタプラネットは反落。トヨタとの協力のニチダイも反落。

グロース市場では、グリッドが8日続伸。AIを活用した計画最適化システムを展開し、主に電力、海運、サプライチェーン、鉄道などのインフラ分野に集中。イオレはGMOグループとの提携でストップ高。直近IPOのオルツは反落。AHCグループは利益を上方修正したが下落。

チャート上では、陰の坊主となる陰線。じり安の展開で3万9000円を割り込みパラボリックも陰転となった。パラボリックが陰転となるのは、9月18日以来のこと。

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注目記事 Pick up
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決算シーズン到来 分割期待銘柄もマーク
 日本証券新聞10月18日(金)紙面1面TOP記事掲載

好パフォーマンス実証 SMBC日興がスクリーニング

25日から9月に四半期末を迎えた企業の決算発表が本格化する。第1四半期(4~6月)が好調ながら通期の業績予想を据え置いた3月期決算企業の増額修正などが期待される。今期の企業業績はおおむね好調だ。野村証券では2024年度(Russell/Nomura Large Cap指数の構成企業)について、前年度比4.1%増収、同9.9%営業増益、同7.8%経常増益を予想している。大和証券でも同社がカバーする主要企業は24年度(除く金融)、売上高が前年度比4.7%増収、経常利益は同7.5%増益と予想。

決算では業績に応じた増配や自社株買いなどの株主還元策のほか、値がさ株の株式分割なども注目される。SMBC日興証券では16日付で株式分割に関するレポートを公表、株式分割を実施する可能性が高い銘柄をスクリーニングしている。

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今日の市況概況
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10月17日(木)☆[概況/大引け]

半導体関連株の業績懸念で安値引け

大引けの日経平均は269円安の3万8,911円、TOPIXは2ポイント安の2,687ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は559、下落銘柄数は1,026。出来高は16億3,220万株、売買代金は3兆7,538億円。

米国市場は反発してNYダウは最高値を更新したが、東京市場は半導体関連株の決算が警戒され、朝方の買い一巡後は下落に転じた。本日は台湾TSMCやディスコ(6148)の決算を控えており、様子見姿勢が強まった。TOPIXは一時プラス圏に浮上する場面も見られたが買いは続かず。反転の兆しなく本日の安値引けで大引けを迎えた。

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