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コラム2024年10月23日

【本日のマーケット】10月23日(水)

10月23(水)のマーケット                                                                   

10月22日の米国株式市場でNYダウは続落で始まったが、後半はもみ合いとなった。IMF(国際通貨基金)がアメリカの成長率予想を2.8%と0.2ポイント上方修正したため、買いが入った。なお、日本は0.3%と0.4ポイント下方修正。自動車メーカーの認証不正問題で生産が一時停止したことが大きな原因。NY証券取引所ではGMやフィリップモリスが買われ、GEエアロスペースやベライゾンは売られた。NYダウは前日比6ドル(0.02%)安の42,924ドル。ナスダックも反落して始まったが、後半に持ち直し5日続伸となった。マイクロソフトとメタ・プラットフォームズは買われたが、エヌビディアは小反落となり、AMDは売られた。NASDAQ総合指数は前日比33ポイント(0.18%)高の18,573。S&P500指数は前日比2ポイント(0.18%)安の5,851。

衆院選の自公過半数割れ予想に加えて、IMFの経済予測で日本経済が下方修正されたため海外投資家からの売りを警戒。防衛関連や半導体関連に加え、地方創生関連のコメリや最低賃金1500円への引き上げによる恩恵期待のパルも安い。海運も反落。連立政権に国民民主などが参加するとリフレ政策が強くなるという見方で1ドル=152円台の円安。円安メリットの自動車株は高い。コニカミノルタはエフィッシモキャピタルによる保有判明で急騰。

スタンダード市場では、アメリカのマクドナルドで0157の集団直中毒が発生したため、日本マクドナルドに連想売り。セーラー広告は大幅続落。野党連立政権になると原発政策は推進されなくなるので助川電工は5日ぶりに反落。住石HDはトランプ関連として買われた。UNBANKEDが高い。

グロース市場では、地方創生関連のバルニバービや雨風太陽が売られた。AI関連のオルツが反落し、キッズスターが安い。オンラインショッピングモール「Temu」と連携した夢展望は大幅続伸。DXコンサルのグロースエクスパートナーズは7日続伸となり、CINCはストップ高。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。3日続落となり、75日移動平均線(3万8237円)、200日移動平均線(3万8220円)を下抜けた。連続陰線記録は11日となり、地合いの悪化がうかがえる。

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最強私鉄・東京メトロ 初値1,630円(35%高)
 日本証券新聞10月24日(木)紙面1面TOP記事掲載

時価総額、早くも1兆円超に “オリエンタルランド化”の声も

23日上場の東京地下鉄(9023・P)は、公開価格(1,200円)を35.8%上回る1,630円で初値を形成。資金吸収額3,486億円の今年最大の超大型案件ながら旺盛な需要に支えられ、非常に良好な滑り出しとなった。その後の高値は1,768円、安値1,621円。

初日の出来高は1億7,371万株と、公開株数(2億9,050万株)が0.6回転。形の上では公募玉取得者の6割が、利食った格好になる。売買代金は2,940億円で、2位のディスコ(6146・P、2,096億円)を大きく引き離し断トツ。プライム市場全体の8.3%を占める盛況ぶりだった。

配当利回りは想定価格での3.3%→初値では2.45%に低下したが、首都圏電鉄株で引き続き最高水準であることに変わりはない。ちなみに配当利回り「2.45%」はプライム全銘柄の平均値とピタリ一致する。

時価総額は想定価格の6,972億円に対し、初値で9,470億円、初値形成後は1兆円超に拡大した。電鉄株では阪急阪神HD(9042・P、23日前引けで1兆478億円)、西武HD(9024・P、同1兆438億円)に次ぐ7位に浮上。

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今日の市況概況
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10月23日(水)☆[概況/大引け]

自公過半数割れによる連立拡大観測で1ドル=152円台の円安に

大引けの日経平均は307円安の3万8,104円、TOPIXは14ポイント安の2,636ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は261、下落銘柄数は1,352。出来高は16億7,999万株、売買代金は3兆5,155億円。
衆議院選挙に対する自公過半数割れ予想に加えて、IMF(国際通貨基金)が日本の成長率見通しを下方修正したため、海外投資家からの売りが警戒された。

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