10月29日(火)のマーケット
10月28日のNYダウは6日ぶりに反発。イスラエルが26日に行ったイランへの反撃は、米政府が当初懸念したよりも限定され、対象は軍事目標にとどまった。イスラエルは、イランの重要な防空システムやミサイル生産施設を破壊したが、イランの核開発施設やエネルギー関連インフラには攻撃しなかった。全面戦争への発展を防ごうとバイデン政権が必死にイスラエルへ影響力を行使していたことが、米政府高官や元高官らの話で明らかになった。中東情勢に対する警戒感が緩和し、リバウンド狙いの買いが入った。NYダウは前日比273ドル(0.65%)高の42,387ドル。ナスダックは3日続伸。テスラは反落したが、AMDやトランプメディアが買われた。NASDAQ総合指数は前日比48ポイント(0.26%)高の18,567。S&P500指数は前日比15ポイント(0.27%)高の5,823。
国民民主党が自公政権への参加は否定したが、政策で協力できる部分は協力していく方針を示したため、日経平均は続伸。米国で金利が上昇し金融株が買われた流れを引き継ぎ、日本でも金融株が買われた。財政制度等審議会が防衛費堅持を示したため防衛関連が反発。さくらインターネットは米エヌビディアからGPUを搭載したサーバーを購入することを発表しストップ高。日ペイントは米化学会社買収を好感。TOTOは中国事業の落ち込みで大幅安。
スタンダード市場で、メタプラネットはビットコイン追加購入を発表したが、ビットコインが7万ドルを突破したため大幅高となった。助川電工が大幅続伸。エキサイトはオンライン診療支援事業のONE MEDICALの子会社化を発表し急騰した。REVOLUTIONは利食い売り。
グロース市場では、国民民主党は所得税が発生する「年収の壁」の引き上げの実現を目指しているため、スキマバイトの働き手が増えるという見方からタイミーが続伸。フルッタフルッタは「お家でアサイーボール」の9月出荷が好調で買われた。プロディライトと雨風太陽は反落した。
チャート上では、高値引けとなる陽線。25日移動平均線(3万8747円)も上抜き、買いの地合いの強さをうかがわせた。
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注目記事 Pick up
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【大引けが「15時30分」に】
日本証券新聞10月29日(火)紙面1面TOP記事掲載
3連休明け11月5日から
3連休明けの11月5日、東証の現物株売買終了時刻が従来の午後3時から「3時30分」に変更される。そして同時に、大引け前5分間のザラバ取引を止めての“クロージング・オークション”も導入される。立会時間の変更は、昼休み入りを30分遅らせた2011年11月21日月以来。大引け時刻の変更となると1954年3月3日(2時→3時)以来70年ぶりのことだ。変更の狙いやその影響などについて、東証株式部の江副貴彌(えぞえ・たかや)統括課長(写真)に話を聞いた。
――正式発表した9月20日付のリリースには「次期現物売買システム稼働に伴う売買制度の見直しについて」とある。次期システム導入が主で、立会時間延長は従のような印象も受けるが…。
「どちらが先というわけではないが、システム更新のタイミングに合わせた。それぞれ準備期間が必要となることを踏まえれば、同時にやるのが適切だろうとの判断だ」
・・・続きは紙面・Digital版で!
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今日の市況概況
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10月29日(火)☆[概況/大引け]
続伸。金融株が買われ、さくらインターネットがストップ高
大引けの日経平均は298円高の3万8,903円、TOPIXは24ポイント高の2,682ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,276、下落銘柄数は323。出来高は15億8,652万株、売買代金は3兆5,920億円。
国民民主党の玉木代表が自公連立政権への参加は否定したが、政策ごとにいいものには協力すると述べたため、日経平均は続伸となった。
米国でトランプ当選となった場合、関税の大幅引き上げと移民規制強化により、物価上昇とスタグフレーションを招くという見方から、金利が上昇し、金融株が買われた流れを引き継ぎ、東証でも金融株が買われた。
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