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コラム2024年11月1日

【本日のマーケット】11月1日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

11月1日(金)のマーケット                                                                   

10月31日のNYダウは3日続落、ナスダックは続落。マイクロソフトはクラウド事業売上高が10~12月に鈍化する見通しを示したため大幅安。フェイスブックの親会社のメタ・プラットフォームズは、人工知能(AI)や拡張現実(AR)を含む先端事業部門の赤字が、年内引き続き大幅に拡大するとの見通しを示したことで売られた。ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスの米国預託証券(ADR)も下落した。バーンスタインが投資判断を「Marketperform」から「Underperform」に下げた。「長期的な株式のストーリーはなお極めて魅力的だ」としながらも、株価上昇で「さらなる上値余地を見いだすのは難しい」と述べた。一方、オンライン中古車販売のカーバナは7~9月期決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NYダウは前日比378ドル(0.90%)安の41,763ドル。NASDAQ総合指数は前日比512ポイント(2.76%)安の18,095。S&P500指数は前日比108ポイント(1.86%)安の5,705。

日本の3連休や11月5日の米国大統領選挙を控え、買いが入りにくい中、大幅安。レーザーテックは第1四半期がアナリスト予想を大幅に下回ったことに加え、四半期ごとの受注金額の開示を取り止めたことで大きく売られた。英アームの投資判断が下げられたため、親会社のソフトバンクGも安い。SUBARUは為替前提を円安方向に変えたが、通期業績予想を据え置いたため売られた。一方、三菱電機とパナソニックは上期決算で大幅高。

スタンダード市場では、100円ショップのセリアが通期業績予想を上方修正したが、下期は従来予想と比べて減額したため急落した。RSCと精工技研は反落した。加地テックは上期好決算でストップ高。メタプラネットが反発し、東リは上期減益決算だったが、自社株買いの発表で上昇。

グロース市場では、ドリコムが売られ、モダリスは信用取引の規制強化で下落した。オルツが反落。Vチューバー事務所のカバーは人気が継続。10月IPOラスト案件のSapeetも11月22日のガーデンの新規上場までのミニ空白期間を追い風に大幅高が継続。DELTA-Pがストップ高。

日足チャート上では衆院選という大イベントを通過して3万9400円台まで上値を伸ばし、4万円の大台も射程圏になったものの、週後半で売り転換。再び200日移動平均線(3万8385円)も下抜けたが3万8000円を維持して週末を迎えた。週足では長い上ヒゲを伴う実体線の短い陽線。なんとか13週移動平均線(3万7985円)で踏み留まっている格好。一目均衡表の雲の上限(3万778円)も位置しており、ここを維持したいところ。月足では上下にヒゲを伴う陽線。4ヵ月ぶりの陽線となったが、4万円を前に上値の重い展開が続いている。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。

決算発表が始まりました。最初のピークを迎えています。

すでに発表を終えている企業のここまでの特徴を見ると、ひとつの特徴が際立ちます。

それは同じ業種の中でも、業績の良し悪しがまるで違っている点です。

日立(6501)は好決算が続いていますが、さすがにここまで株価が上昇すると、すでに上場来の高値圏にあるためにそれ以上、買い上がるのはむずかしいようです。いったん高値追いは躊躇される結果となりました。

代わりに宇宙ビジネスや、防衛省関連でもある三菱電機(6503)が、中間期での+30%増益をはやして大きくプラス方向に反応しています。富士電機(6504)も持ち直しています。

最も極端な例が半導体です。アドバンテスト(6857)は驚くほどよかったのですが、それ以外の半導体は調整局面がいまだ続いています。下期がスタートして2か月が経過した現時点でも、さらに在庫調整の調整明けは先になるとの見方が増えています。

決算発表を受けて初動のよかった企業がそのまま買い進まれる展開が続きそうです。この週末は銘柄の精査に時間をかけてみたいものです。あまり2番手銘柄に広げない方がよいでしょう。

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【1日は犬の日 東証版“ダウの犬銘柄”が絶好調】
日本証券新聞11月5日(火)紙面1面TOP記事掲載 

暗号資産も犬が人気

1日の東京市場は、植田和男日銀総裁が前日の会見で12月の利上げに含みを持たせた発言をしたことや、5日の米大統領選を控えて円高、米株安になったのを受け、前日より1,027円安の大幅続落となった。

さて、1日は犬の鳴き声「ワン・ワン・ワン」にちなんで犬の日になっている。ペットフード協会によると、犬の飼育数は減少傾向で、昨年は684万匹とネコの906万匹を大きく下回っている。しかし、犬は人間にとって親しい動物。投資家にとっては「ダウの犬」でもおなじみだ。

「ダウの犬」は米国で30年ほど前に考案され、年末の最終営業日時点で、ニューヨークダウの構成銘柄30社を配当利回りの高い順に並べ、上位10社に投資する投資戦略。大企業かつ高配当株で、配当利回りが高いということは割安株となる。従って、一時的に株価が低迷していても、回復が期待できるという考え方だ。

日本では「TOPIX Core30」指数で代用できるとされる。

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今日の市況概況
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11月1日(金)☆[概況/大引け] 

3連休と米大統領選を控え1000円安

大引けの日経平均は1,027円安の3万8,053円、TOPIXは51ポイント安の2,644ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は220、下落銘柄数は1,404。出来高は19億9,628万株、売買代金は4兆4,905億円。
日本の3連休と11月5日の米国大統領選挙を控え、買いが入りにくく、日経平均は大幅安となった。
安値は1,134円安の3万7,946円。

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