11月5日(火)のマーケット
11月4日の米国株式市場は反落。5日の大統領選挙を控え、手仕舞い売りが出た。NYダウは一時404ドル安となった場面もあった。イーライリリーやバークシャー、JPモルガン・チェースなどが売られた。塗装会社のシャーウィン・ウィリアムズはNYダウに採用されることが発表され上昇した。除外されるダウケミカルは下落。NYダウは前日比257ドル(0.61%)安の41,794ドル。ナスダックではインテルがNYダウから除外されることで下落し、代わりに採用されるエヌビディアは小幅高となった。テスラは中国で電気自動車の販売が10月は前年同月比5.3%減の6万8,280台だったことで売られた。NASDAQ総合指数は前日比59ポイント(0.33%)安の18,179。S&P500指数は前日比16ポイント(0.28%)安の5,712。
好決算銘柄が買われ、日経平均は反発。サンリオやTDK、住友電工が通期業績予想を上方修正し大幅高。オルガノは通期の業績予想と配当予想を上方修正ストップ高。FCCは上場20周年記念配当と自社株買いの発表で一時ストップ高となり、ドリームインキュベータは特別配当の発表で急騰した。半面、三菱重工は通期予想を据え置いたことで売られ、日東紡も通期業績予想を据え置いたため急落した。DMG森精機は通期予想を下方修正し売られた。
スタンダード市場では、GameWithが反発。クボテックは上期が営業黒字浮上となったことが好感された。鳥取に本社のトミタ電機は石破関連銘柄として注目されたが、キャッシュリッチな銘柄として上値を伸ばした。アルメディオは減益決算でストップ安。ザインは業績下方修正で失望売り。
グロース市場では、Vチューバー事務所のカバーと10月IPOラスト案件のSapeetの人気が継続。ベースフードはメルコの牧社長が「食品業界のテスラになる可能性がある」と説明したことで反発した。Birdmanが大幅高。タイミーは4日続落。クオリプスは3日続落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。終値で200日移動平均線(3万8400円)をクリア。上値では25日移動平均線(3万8760円)に接近した。
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注目記事 Pick up
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【AI投資の拡大続く 関連銘柄を選別】
日本証券新聞11月6日(水)紙面1面TOP記事掲載
イビデンは下方修正でも買い 東京精密はプローブ好調
5日の東京市場ではTDK(6762・P)、アドバンテスト(6857・P)などのハイテク株が牽引役となり、日経平均株価が前日比500円超の上昇となる場面があった。決算発表が10月末から本格化、EV(電気自動車)市場の減速、検査不正問題の影響があった自動車セクター、中国の景気低迷で素材セクターの一角がさえない決算を強いられるなど、期初の期待に届かない企業も多い。ただ、こうした中でも、好業績企業に対する物色意欲は旺盛だ。なかでも半導体製造装置や電子部品などAI関連の健闘が目立ち始めた。
一足先に発表が始まった米国の巨大テック企業の決算では、AI向けを中心とする設備投資の拡大が続いていることが明らかになった(表参照)。表にはないが、アップル(AAPL)もiPhone16シリーズとセットでAIサービスの普及を狙っており、高水準の投資が続く見込みだ。ハリス氏、トランプ氏のどちらが米大統領になっても、対中国政策で半導体規制の強化などの波乱要因は警戒されるが、生成AIの中長期的な成長性の高さ、AIサービス市場が拡大する中での各社のシェア争いなどを踏まえると、今後も高水準の投資が継続するとみられる。
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今日の市況概況
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11月5日(火)☆[概況/大引け]
大引けのクロージング・オークションで上げ幅を81円縮めた
大引けの日経平均は421円高の3万8,474円、TOPIXは20ポイント高の2,664ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は984、下落銘柄数は621。出来高は18億9,658万株、売買代金は4兆484億円。
好決算銘柄が買われ、日経平均は反発。サンリオ(8136)やTDK、住友電工が通期業績予想を上方修正し大幅高となった。
取引時間が3時半まで延長されたことに伴い、大引けでクロージング・オークションが導入された。3時25分でいったん取引を止めて、残った注文を大引け取引を行うのがクロージング・オークションだが、これにより本日は大引けで81円ほど上げ幅を縮めた。
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