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コラム2024年11月13日

【本日のマーケット】11月13日(水)

11月13(水)のマーケット                                                                   

11月12日の米国株式市場は利益確定の売りで反落した。減税や規制緩和が期待される一方、財政赤字拡大が警戒されていることや、関税引き上げや移民規制でインフレの再加速も不安視されているため、長期金利は上昇した。トランプ当選を受けて上昇していたテスラも6日ぶりに反落した。パランティア・テクノロジーズも6日ぶりに反落。一方、エヌビディアは反発。レッドバーン アトランティックが新規「Buy」と発表した。1株当たりの収入は2030年まで年間38%の割合で増加すると予測している。四半期決算は11月20日に発表される予定。NYダウは前日比382ドル(0.86%)安の43,910ドル。NASDAQ総合指数は前日比17ポイント(0.09%)安の19,281。S&P500指数は前日比17ポイント(0.29%)安の5,983。

前日の欧州株大幅反落と米テスラも反落したため、トランプラリーは一巡と警戒され日経平均も大幅安。ソフトバンクGや川重、日立、ホンダ、リクルートが売られた。任天堂はサウジ政府系ファンドの保有株比率低下で下落。ネクソンは今期減益見通しで大幅安。一方、東京エレクは業績上方修正が好感された。THKは大規模自社株買いを発表し、青山商事は大幅増配でそれぞれストップ高。セブン&アイは買収対抗策でMBOを検討と報じられ大幅高。シャープは上期営業黒字で急騰。

スタンダード市場では、ビットコイン関連のメタプラネットが利益確保の売りに押され、ハーモニックドライブは今期赤字転落予想でストップ安。名村造船は業績予想を上方修正したが、好材料出尽くしと受け止められ売られた。アグロカネショウは出光興産が買収を発表しストップ高。

グロース市場では、オンコリスバイオとマーキュリーが反落。GMOFGは今期業績予想がアナリスト予想に届かず売られた。WEBサイトやアプリの顧客分析プラットフォームのプレイドは今期大幅増益予想でストップ高。AI・DX導入支援のエクサウィザーズは第2四半期黒字化で高い。

チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。昨日割り込んだ5日移動平均線(3万9302円)を下放れ、25日移動平均線(3万8964円)も下抜けた。200日移動平均線(3万8505円)がすぐ下に迫って来た。ここで踏み止まれるか。

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SBG 3期ぶり黒字も
 日本証券新聞11月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

米株安で朝高後、値を消す 日経平均も続落

12日のニューヨーク市場で大統領選後の株高が一服し、ダウが3日ぶり、NASDAQが6日ぶりに反落。これを受けて、13日の日経平均株価は朝から上値が重く、終値は654円安の3万8,721円と続落した。12日に寄与度の高いソフトバンクグループ(SBG、9984・P)が3期ぶりの上期黒字を発表したことも起爆剤にならなかった。

SBGの今3月期第2四半期(4~9月)決算は、売上高3兆4,699億円(前年同期比7.5%増)、最終利益は1兆53億円(前年同期は1兆4,087億円の赤字)と黒字浮上した。最終利益はコンセンサスを大幅に上回っており、決算説明会で後藤芳光取締役専務執行役員CFOは「非常に良い数字で着地できた」と自負したものの、米株安や材料出尽くし感もあり、株価は朝高後、値を消した。

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今日の市況概況
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11月13日(水)☆[概況/大引け]

654円安。トランプトレードの一巡を警戒

大引けの日経平均は654円安の3万8,721円、TOPIXは33ポイント安の2,708ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は587、下落銘柄数は1,012。出来高は23億3,946万株、売買代金は4兆9,077億円。
ECB(欧州中央銀行)当局者らが、トランプ政権による保護主義が世界経済の成長を阻害する恐れがあると警告し、欧州は前回の通商戦争時よりも万全の備えをする必要があると訴えたため、12日の欧州株は大幅安となった。
米国ではトランプ関連のテスラが6日ぶりに反落したため、トランプトレードが一巡したという見方から、13日の日経平均は大幅安となった。

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