11月14日のNYダウは反落、ナスダックは3日続落。
パウエルFRB議長が「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」と述べたため、利下げ観測が後退した。
イーライリリーは肥満症治療薬「チルゼパチド」の注射を週1回、3年間続けた患者は99%近くが投薬後に糖尿病を発症しなかったとする研究結果を発表した。
8月に臨床試験データの概略を発表済みで、今回詳細を公表したが、あまり材料視されず、株価は下落した。
ディズニーは映画と「ディズニー+(プラス)」などのストリーミング事業が好調で、7~9月期決算がアナリスト予想を上回ったため買われた。
トランプ次期大統領の政権移行チームは電気自動車(EV)購入に対する7,500ドル相当の税額控除を廃止する方針と報じられ、テスラは下落した。
トランプ候補を支援してきたイーロン・マスク氏は、トランプ政権からEV支援を得られなくても、他にAI(人工知能)や衛星通信、宇宙、デジタル医療などの事業を手掛けているため、それらに対する規制緩和をトランプ大統領に提言することで、選挙支援の見返りを得るとみられている。
NYダウ工業平均は前日比207ドル(0.47%)安の43,750ドル。ナスダック総合指数は前日比123ポイント(0.64%)安の19,107。S&P500指数は前日比36ポイント(0.61%)安の5,949。
NYダウ採用銘柄はセールスフォース、シスコシステムズ、ユナイテッドヘルスなどが売られ、ディズニーやシェブロン、アップルなどは買われた。上昇は12銘柄、下落は18銘柄。