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IPO2024年11月19日

新規上場紹介 ファイントゥデイホールディングス 12月17日 プライム 資生堂の日用品部門が分離

ファイントゥデイホールディングス(289A)が12月17日、プライムに新規上場する。

主にヘアケア、スキンケア、ボディケアの3分野でパーソナルケア(日用品)製品の生産・マーケティング・販売を行う。前身は1959年設立の「資生堂商事」。以降、資生堂(4911・P)の子会社として事業を展開していた。

2021年5月に子会社として「ファイントゥデイ資生堂」が設立され、同年7月に資生堂グループよりパーソナルケア事業を承継し現グループとしての事業を開始した経緯がある。なお、資生堂は筆頭株主(欧州系大手投資ファンド傘下のOBH社)への24年6月25日付での株式譲渡により主要株主ではなくなった。

ヘアケアで「fino」「TSUBAKI」、スキンケアで「SENKA」「uno」、ボディケアで「KUYURA」「エージーデオ24」などのブランドを展開。このうち「fino」「TSUBAKI」「SENKA」「KUYURA」については、前12月期において売上収益が100億円を超える規模となっている。

自前の生産拠点として、国内では埼玉県久喜市、海外ではベトナムに工場を保有する。前期の地域別の売り上げ構成比は日本42.6%、中国・香港40.1%、APEC(アジア太平洋)17.3%。これを将来的には日本3割、中国・香港3割、APEC3割、新地域1割の「3―3―3―1構想」により、アジアで最高クラスのパーソナルビューティーケア企業を目指す。

成熟市場であり、競争の激しい市場環境にある国内においても、同社は複数カテゴリーにおいてロングセラーかつ高いシェアのブランドを多く抱えており、例えば「fino」や「エージーデオ24」、「SENKA」は資生堂時代のステータスを維持するにとどまらず、独立後の各種取り組みによってさらにシェアを拡大している。また、今年2月にはヘアケアの新ブランド「+tmr(プラストゥモロー)」を立ち上げており、引き続き新ブランド、既存ブランドの新製品の開発を行っていく。(SS)

概要

●事業内容=パーソナルケア(ヘアケア、フェイスケア、ボディケアなど)製品の生産、販売、マーケティング
●本社=東京都港区港南2-16-3
●代表者=小森哲郎代表取締役CEO
●設立=2021年1月
●上場前資本金=9億円
●発行済み株式数=1億205万株(上場時)
●筆頭株主=Oriental Beauty Holding(HK)Limited(上場前99.67%)
●公募株式数=なし
●売出株式数=3,571万7,500株(国内1,518万株、海外2,053万7,500株をめどに行われる予定)。ほかオーバーアロットメントで535万7,600株
●仮条件=12月2日
●ブックビル期間=12月2日から12月6日
●引受証券=大和、SMBC日興、みずほ、UBS(共同主幹事)、SBI、楽天

業績推移(連結)

売上収益 税引前利益 1株利益 配当
2022.12 108,329 11,232 68.86
2023.12 100,174 17,557 138.44
2024.12(予) 106,078 5,834 13.00 196.73
※単位100万円、1株利益は円、国際会計基準(IFRS)により連結財務諸表を作成

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