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速報・市況2024年11月22日

☆[概況/後場寄り] 日経平均は上げ幅を縮小。新型NANDで効率が上がるという見方からさくらインターネットは上げ幅拡大

12時39分時点の日経平均は303円高の3万8,329円、TOPIXは17ポイント高の2,700ポイント。
韓国のSKハイニックスは21日、世界最高層である321層の「4D NAND」の量産を開始したと発表した。
韓国のサムスン電子の290層級を上回り、最高層となった。
NAND型フラッシュメモリーはスマートフォン・パソコンなどの電子機器やサーバーに搭載されるデータ保存用メモリー半導体。
SKハイニックスはこれまで238層だったが、今回の321層では、データ速度が12%、読み出し性能は13%向上し、読み出しの消費電力は10%低下するという。
生成AIには、エヌビディアなどの高性能GPU(画像処理半導体)を搭載した「サーバー」が必要で、そのサーバー設置する「データセンター」にはデータ伝送速度が速い広帯域幅メモリー(HBM)に代表されるDRAMだけでなく、大規模なデータを長期間保存するメモリー半導体も必要で、NAND基盤の大容量保存装置(SSD)がこれに当たる。
生成AIによる需要拡大に応えるために、半導体業界では来年には、サムスン電子、SKハイニックス、米マイクロン・テクノロジーが400層台のNAND型フラッシュメモリーを発売すると見られていて、2035年までに1,000層の可能性もあるという。

後場の日経平均は前引けに比べると上げ幅を縮めたが、東京エレクトロンなど半導体関連は引き続き高い。データーセンター運営のさくらインターネット(3778)は新型の「4D NAND」で効率が上がるという期待から上げ幅拡大。
海運株が下落。
セブン&アイはカナダのクシュタールの会長が敵対的買収は検討していないと発言したため、買収合戦への期待が後退し、小幅安となっている。

業種別上昇率上位は石油、サービス、非鉄、鉱業、繊維で、下落率上位は海運、電力ガス、その他製品、医薬品、陸運。(W)

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