TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] エヌビディアのコメントとSKハイニックスの321層NANDでデータセンター関連を物色。ペプチドリームは放射線医薬品に期待
速報・市況2024年11月22日

☆[概況/大引け] エヌビディアのコメントとSKハイニックスの321層NANDでデータセンター関連を物色。ペプチドリームは放射線医薬品に期待

大引けの日経平均は257円高の3万8,283円、TOPIXは13ポイント高の2,696ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,116、下落銘柄数は471。出来高は16億8,134万株、売買代金は3兆7,897億円。
米エヌビディアが事業環境について「1兆ドル規模の汎用デンターセンターのアップデートが必要」と述べたことや、韓国SKハイニックスが世界初となる321層のNANA型フラッシュメモリの量産開始を発表したため、データセンターの効率化に寄与すると期待された。
データセンター関連のフジクラが反発した。データセンターで配線が高密度化していることへの対策を受けて、フジクラでは光多芯コネクタの需要が増えている。
データセンター運営のさくらインターネットは大幅高となった。
データセンター向けの光ファイバー収納用の間欠接着リボン「e-Ribbon」を生産しているSWCC(5805)は米キャピタル・リサーチがグループで5.96%保有していることが判明した。
ペプチドリーム(4587)が上昇。ペプチド医薬品の素を迅速に見つけるプラットフォームで製薬会社の創薬を支援してきた。
ペプチドはアミノ酸が複数結合した状態。アミノ酸が50個以上結合するとタンパク質となり、バイオ医薬品になる。バイオ医薬品は経口投与できないが、ペプチド医薬品は経口投与ができる。
ただ、顧客の製薬会社の中で、開発の優先順位が下げられるなど、もどかしい状況が続いた。
そこで、ペプチドリームでは2022年にRI(放射線医薬品)の企業を買収した。ペプチドがRI(放射線医薬品)を目的のがん細胞に運ぶことによってがん細胞を殺傷することを目指していて、2027年以降、年1つずつ以上での上市を目論んでいる。
RI(放射線医薬品)は取り扱いにあたっての規制環境が厳しく、国内で手掛けているのは2社のみで、取り扱えるジェネリック会社がないため、パテントクリフ(特許の崖)の影響も限定的なことも利点となる。
(日本証券新聞の11月14日の副社長CFOへのインタービュー記事をご覧ください)

業種別上昇率上位は石油、繊維、非鉄、サービス、鉱業で、下落は海運、医薬品、電力ガス、輸送用機器、精密。(W)

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