大引けの日経平均は496円高の3万8,780円、TOPIXは19ポイント高の2,715ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は745、下落銘柄数は823。出来高は27億4,589万株、売買代金は6兆5,076億円。
トランプ次期大統領は22日、財務長官にスコット・ベッセント氏を起用すると発表した。
ソロスファンドで最高投資責任者を務めた後、ヘッジファンドのキー・スクエア・グループを創業した。
故安倍首相を敬服しており、アベノミクスの「3本の矢(大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略)」になぞらえた「3-3-3」政策をトランプ氏に提言した。2028年までに財政赤字をGDP比3%に削減し、日量300万バレル相当の原油増産と規制緩和を通じて、GDP成長率3%の実現を促す。
トランプ次期大統領の閣僚人事では、担当分野での経験が乏しい人物や資質が疑問視される起用が目立ったが、財務長官は専門家を選んだため、金融市場に配慮した政策運営が実施される可能性が高いという見方から、日経平均は10時過ぎに769円高の3万9,053円となった。
なお、アメリカは28日の感謝祭の翌日からクリスマス商戦が始まるが、全米小売業協会の見通しでは前年比2.5%~3.5%増で、伸び率は6年ぶりの低水準となる見通しは警戒要因。
物価上昇による消費者の節約志向の高まりが影響している。
旧村上ファンドが京浜急行と京成電鉄(9009)を保有し、阪急阪神HDの再現を要求するのではないかと東洋経済が報じたため、両社は急騰した。
AI関連のPKSHAが大幅高。
一方、フジオフードは公募増資の発表で大幅安となった。
業種別上昇率上位はサービス、保険、医薬品、化学、陸運で、下落率上位は鉄鋼、非鉄、水産農林、空運、建設。(W)