12時38分時点の日経平均は526円安の3万8,254円、TOPIXは38ポイント安の2,677ポイント。
トランプ次期大統領は、米国で社会問題となっている合成麻薬「フェンタニル」の中国からの流入が止まらないとして、事態が収まるまで、米国に輸入されるほぼ全ての中国製品について、10%の関税を追加するとした。
選挙戦で、全ての中国製品に60%の関税をかけると主張してきたが、それとは別枠となる見込み。
フェンタニルは、メキシコの麻薬組織が中国で製造された原料を合成し、米国に密輸しているとみられている。
そして、「メキシコ、カナダ経由で数千人が米国に流れ込み、かつてない多さの犯罪と麻薬を運び込んでいる」と批判し、メキシコとカナダからの全輸入品に25%の関税を考えも表明した。
米国への輸入額はメキシコが1位で、中国が2位、カナダは3位なので、関税で価格が上昇すると米国の消費者が迷惑をこうむる。
そのため、消費鈍化で米国株が売られると日本株も悪影響を受けると警戒された。
アドバンテストが売られ、KOKUSAI ELECTRICは安値更新。
米国関連のリクルートも安い。
一方、内需関連のZOZOやニトリは上昇。
クレディセゾン(8253)は大和証券が目標株価を引き上げた。
業種別下落率上位は石油、卸売、非鉄、保険、海運で、上昇は繊維、その他製品、空運、倉庫運輸、小売。(W)