大引けの日経平均は338円安の3万8,442円、TOPIXは26ポイント安の2,689ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は703、下落銘柄数は896。出来高は19億550万株、売買代金は4兆3,369億円。
トランプ次期大統領が中国からのほぼ全ての輸入品に対して追加で10%の関税をかけ、カナダやメキシコには25%の関税を課すと表明した。これらの国から麻薬などの違法薬物や犯罪が流入していることを関税引き上げの理由に挙げている。
中国製品に60%の関税をかけると主張してきたが、それとは別枠となる見込み。
友好国のカナダにも関税を課したことや、関税引き上げに伴い、最終製品が値上がりするため、米国消費に悪影響が及ぶという懸念から、日経平均は売られた。
レーザーテックはマッコーリー証券が投資判断を下げた。
日産自動車はメキシコに2工場があるため下落した。
宇宙航空研究開発機構が開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」のエンジン燃焼試験で爆発が発生したため、機体のシステム設計などを担うIHIエアロスペースを傘下に持つIHIは売られた。
三井E&S(7003)は米国子会社のPACECO(パセコ)が米国の港湾荷役会社から、クレーンを8基受注したが、今後も中国製クレーンからの置き換えが進むとの期待で大幅高となった。
サッポロは、投資ファンドの3Dインベストメントによる持ち株比率が引き上げられたことで買われた。3Dインベストメントでは、サッポロの不動産保有会社である「サッポロ不動産開発」を税制適格スピンオフで上場させることを想定している。
業種別下落率上位は石油、海運、非鉄、銀行、保険で、上昇率上位は繊維、空運、その他製品、水産農林、建設。(W)