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IPO2024年12月3日

新規上場紹介 フォルシア 12月26日 グロース 検索技術で旅行業界を支援

フォルシア(304A)が12月26日、グロースに新規上場する。

膨大・複雑なデータから必要な情報を的確に探し出す技術基盤「Spook」を基に、旅行・観光業界などへソリューション型サービスとSaaS型サービスを展開している。

「Spook」は一般的な検索エンジンとは異なる切り口でデータ処理を行う独自技術。多方向の属性検索軸を俯瞰し、目的とする情報の絞り込みを一気に行うことができる。2001年の創業時より旅行約サイトなどに検索エンジンを提供しており、大手旅行会社10社中8社に「Spook」の検察技術を活用したサービスを提供している。

サービスのうち、ソリューション型は旅行会社の予約サイトや専門商社のEC(電子商取引)サイトなどに、検索システムを開発。ECサイトの販売機能強化、比較サイト編対応、次世代ウェブ戦略の実施サポートなど、検査の周辺領域にも対応している。

SaaS型は、旅行・環境業界向けの商品販売プラットフォーム「webコネクト」を提供。検索、予約管理、電子クーポンの発行など総合的なEコマース機能を備え、国内の多くの旅行会社に導入されている。在庫管理や販売を含む業務の効率化も行える。また、ECサイトの運用の前提となる商品データの整備・統合を自動的に行うデータクレンジングツール「Masstery」なども提供している。

成長戦略としてはまず大手旅行会社の基幹システム刷新ニーズに対応して既存顧客のサービスを拡充。次に、観光DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用して、新規に旅行業界に参入する企業を支援。新たな顧客層を獲得する。最終的には旅行・観光業界を支えるマーケットプレイスを構築。データ流通のビジネスハブを目指している。

25年2月期の業績は売上高22億8,100万円(前期比17.2%増)、営業利益2億200万円(同45.8%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=膨大・複雑なデータから必要な情報を的確に探し出す検索テクノロジーを基にしたシステム開発・サービス提供並びにコンサルティング
●本社=東京都新宿区新宿4-1-6
●代表者=屋代浩子代表取締役社長
●設立=2001年3月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=120万株(上場時)
●筆頭株主=屋代哲郎(上場前40.98%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=1万3,100株(ほかにオーバーアロットメントで3万1,900株)
●仮条件=12月6日に決定
●ブックビル期間=12月10日から16日まで
●引受証券=野村(主幹事)、マネックス、SBI、楽天、岡三、東海東京、松井

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2023.2 2,146 106 130.05
2024.2 1,946 140 99.09
2025.2(予) 2,281 186 111.81
※単位100万円、1株利益は円

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