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コラム2024年12月13日

【本日のマーケット】12月13日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

12月13日(金)のマーケット                                                                   

12月12日のNYダウは6日続落、ナスダックは反落。テスラやグーグル、ブロードコムなどに利益確定の売りが出たことが重石となった。エヌビディアも安い。アドビは通期の売上高見通しがアナリスト予想を下回り大幅安。ビットコインへの投資を積極的に行っているマイクロストラテジーは、ナスダック100指数への採用が見送られるのではないかという見方で下落した。一方、コカコーラはドイツ銀行が投資判断を「Buy」に引き上げたことで買われた。NYダウは前日比234ドル(0.53%)安の43,914ドル。NASDAQ総合指数は前日比132ポイント(0.66%)安の19,902。S&P500指数は前日比32ポイント(0.54%)安の6,051。

反落。米国株安に加え、中国の中央経済工作会議で不動産・インフレ対策が示されず、上海株と香港株が下落したことや、自民党が公明党に配慮して防衛所得税の実施時期の決定先送りで三菱重工などの防衛関連が売られたことも響いた。日経平均は前場に一時601円安となったが、日銀が来週の決定会合で利上げ見送り観測から1ドル=153円の円安となったため後場は下げ幅を縮めた。アドバンテストが買われ、バンダイナムコは新作ゲーム発表で高い。

スタンダード市場では、REVOLUTIONが大幅安。オハラは前期が減益決算で売られた。東洋合成とウエストHDが年初来安値。三和油化は東海東京が格下げ。精工技研は立会外自社株買いが上昇に寄与した。ウインテストは次世代ディスプレイ・ドライバIC検査装置の販売開始で買われた。

グロース市場では、タイミーが今期大幅増益見通しでストップ高。さくらさくプラスは株主優待制度の新設でストップ高。ハートシードは赤字縮小で、INTLOOPは第1四半期が大幅増益でそれぞれストップ高。MTGは子会社がマーケティング費用の過少計上の疑いでストップ安。

日足チャート上では陰線が続き上値の重い展開が続いたが、ギャップアップで2ヵ月ぶりの4万円の大台回復となる場面も見られた。週末はギャップダウンで再び陰線を引いたが、5日移動平均線(3万9443円)がサポートとなった。週足では2週連続の陽線。上値を切り上げており、上向きとなった13週移動平均線(3万8793円)がサポートとして機能した。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。12月相場、第2週の取引が終わりました。あいかわらず慌ただしく過ぎてゆきます。

意外性の一週間でした。日経平均が4万円の大台に乗せるという、週の初めには予想もしなかった動きがありました。何よりも大きいのはソニーグループ(6758)の株価です。24年ぶりの新高値に進んでいます。強いソニーの復活です。

元旦の名物、日本経済新聞の今年の人気ランキングの記事にもありましたように、ソニーは今年スタートの段階で最も人気の高かった銘柄です。それが春先の日経平均4万円乗せのラウンドではまったくさえない展開でした。まるで動きがとれず、期待外れに終わってしまった前半戦でした。

それがトランプ大統領誕生で世界中が関税引き上げ、米国金利の上昇に身構える肝心な時に限って新高値更新です。まったくもって「意外性のソニー」の面目躍如というほかはありません。

ソニーに限らず来年は、このような動きがきっと多くなることでしょう。つまりまったく期待していなかったところから画期的な動きが出てくるという展開です。

シャープ、ケンウッド、ホシデン、デンヨー、なつかしい銘柄がエレクトロニクス業界からうごめいています。日本の電気機器業界、そして自動車業界の復権をなによりも待ちわびています。

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注目記事 Pick up
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【今年儲けた投資家は6割止まり
日本証券新聞12月16日(月)紙面1面TOP記事掲載 

勝因は「動じない」「ほったらかし」 スパークスアセット調査

13日の日経平均株価は378円安の3万9,470円と反落したが、今年は史上最高値の4万2,426円を付け、年初来リターンは20%近い絶好の環境だった。にもかかわらず、個人投資家で年間損益がプラスになる人は6割程度しかいないことがスパークス・アセット・マネジメントの調査で分かった。投資の難しさが浮き彫りになった形だ。

調査は先月、個人投資家1,000人に対して行われた。保有資産は日本株式58.1%、投信56.8%が圧倒的。以下、外国株式19.1%、仮想通貨11.6%などとなっている。

2024年の損益着地予想が「プラス」と回答した人は61.9%で、前年の56.1%より増えたものの、依然、4割近くが好相場に乗れていない。「プラスマイナスゼロ」は23.8%、「マイナス」は14.4%だった。過去の調査では17年の62%に匹敵する高水準で、同年の日経平均の上昇率も19.1%と好調だったが、やはり4割が儲かっていないことになる。

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今日の市況概況
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12月13日(金)☆[概況/大引け] 

反落。中国株安や防衛関連の下落が響いたが、円安で下げ幅を縮めた

大引けの日経平均は378円安の3万9,470円、TOPIXは26ポイント安の2,746ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は530、下落銘柄数は1,053。出来高は19億9,363万株、売買代金は4兆4,220億円。
日経平均は5日ぶりに反落。米国株安に加え、中国の中央経済工作会議で不動産・インフレ対策が示されず、上海株と香港株が下落したことや、自民党が公明党に配慮して防衛所得税の実施時期の決定先送りで三菱重工などの防衛関連が売られたことも響いた。
日経平均は前場に一時601円安となったが、日銀が来週の決定会合で利上げ見送り観測から一時1ドル=153円の円安となったため後場は下げ幅を縮めた。

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