大引けの日経平均は12円安の3万9,457円、TOPIXは8ポイント安の2,738ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は612、下落銘柄数は976。出来高は15億2,824万株、売買代金は3兆3,314億円。
今週は17日~18日に米国でFOMCが開催され、18日から19日は日銀金融政策決定会合が持たれるため、16日の東証プライム市場は様子見姿勢となった。
米国FOMCでは0.25%の利下げが見込まれているが、FOMCメンバーの政策金利予測が示されるため、来年の利下げ回数の下方修正につながる恐れがある。
日銀は12月の利上げは見送るだろうが、1月の利上げに向けて植田総裁が会見でタカ派的な姿勢を見せるのではないという予想も聞かれた。
ヤマトHDは「日本郵便に配達委託の停止打診」と報じられ、利益率改善に向けた構造改革が停滞することや損害賠償へのリスクが警戒され、下落した。
東京地下鉄が安値更新。
アスクルは9~11月期の営業減益率が、5~8月期の減益率よりも悪化したため売られた。
一方、フジクラは好調を継続。光ファイバーの接続に不可欠な融着機で世界シェア5割超を誇る。AIサーバーのGPU(画像処理半導体)同士を接続する際に光配線ボリュームが増大することで恩恵を受けると期待されている。
半導体企業のソシオネクストはデータセンター向けの案件獲得期待で高い。
商業施設やホテル向けの空間ディスプレーの丹青社は通期の業績予想と配当予想を上方修正し値を飛ばした。
MIXI(2121)は新しいSNSサービス「mixi2」の提供をスマホアプリやウェブサイトにて開始したことで大幅高となった。mixi2は、テキストに感情を込めることができる「エモーションテキスト(エモテキ)」や、これに反応できる「リアクション」が用意されているほか、「いいね」の第三者非公開などのプライバシー保護や、18歳未満の利用禁止となっている。
業種別下落率上位は陸運、石油、空運、保険、鉄鋼で、上昇率上位は繊維、その他製品、ゴム、金属、証券。(W)