12月18日(水)のマーケット
12月17日のNYダウは9日続落、ナスダックは反落。17日~18日開催のFOMCでは0.25%の利下げを実施する可能性が高い。だが、FOMCメンバーによる政策金利予測では、2025年の利下げ回数が9月時点の年4回の予想から減るのではないかと見られている。NYダウの9日続落は1978年以来約46年ぶりの出来事。トランプ次期大統領が「中間業者」を排除して処方薬のコストを削減すると宣言したため、薬局給付管理会社(PBM)を所有する企業が売られ、ユナイテッドヘルスやヒューマナが続落となり、CVSヘルスは6日続落。ファイザーは2025年通期見通しがアナリスト予想とほぼ一致したことで上昇した。アクティビストの「スターボード・バリュー」がファイザーについて、過剰な支出を行ったとしてCEOを交代させる必要があるのではないかという見方を示唆していたが、そうした批判をかわすことに役立つのではないかと受け止められた。NYダウは前日比267ドル(0.61%)安の43,449ドル。ナスダックでは半導体のブロードコムが反落し、マーベル・テクノロジーも連れ安となった。一方、テスラはみずほ証券による投資判断の引き上げが支援材料となった。NASDAQ総合指数は前日比64ポイント(0.32%)安の20,109。S&P500指数は前日比23ポイント(0.39%)安の6,050。
NYダウ9日続落と日銀金融政策決定会合に備えたヘッジ売りで日経平均は4日続落。ソフトバンクグループや任天堂、DeNA、ソニーGが売られた。一方、日産とホンダが経営統合の協議に入ると報じられ、日産はストップ高。三菱自もストップ高で、業界再編期待でマツダも高い。EV用モーターの明電舎も買われた。ホンダは負担を被るという見方から下落。経営統合した場合、日経平均の補充期待で、イビデンやローム、KOKUSAIが買われた。
スタンダード市場では、日産関連の河西工業が大幅高。ユビキタスAIがストップ高。児玉化学は連結業績予想が開示され高寄りしたが上げ幅を縮めた。アセンテックは仮想デスクトップはウィンドウズ10のサポート終了に向けた既存客の更新需要が尻上がり。メタプラネットは大幅反落。
グロース市場では、技術のマッチングプラットフォームのリンカーズは第1四半期が営業赤字だったが先行投資のため、今後の成果が期待されストップ高。M&A仲介のオンデックは業績上方修正でストップ高。夢展望は中国「W11」商戦の売上拡大でストップ高。直近新規公開のリスキルは大幅安。
チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陰線。昨日に続き安値引けとなっており、売り圧力の強さがうかがえる。5日移動平均線(3万9444円)も下放れてしまった。
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注目記事 Pick up
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【日産自S高 「ホンダと統合」で話題席巻】
日本証券新聞12月18日(水)紙面1面TOP記事掲載
エフィッシモ、オアシス、そして鴻海も…
「ホンダ・日産統合へ」…。18日付日本経済新聞の14版報道が市場の話題をさらった。救済される側の日産自動車(7201・P)が投機筋の買い戻しを交えて一気にストップ高。前日、2020年5月以来の安値に売られていた分、反騰のバネが効いた格好だ。「将来的に合流することも視野に入れる」とされた三菱自動車(7211・P)も後場、ストップ高まで買われた。思惑が飛び火した格好で日産車体、KYB、ヨロズ、FCCが高値更新。トヨタなども含め自動車株は総じて堅調で、業種別指数は「輸送用機器」が33業種中上昇率トップ。一時4.0%安のホンダ(7267・P)のみ蚊帳の外の様相となった。
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今日の市況概況
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12月18日(水)☆[概況/大引け]
日産とホンダの経営統合観測が、トランプ高関税の脅威を意識させ日経平均は下落
大引けの日経平均は282円安の3万9,081円、TOPIXは8ポイント安の2,719ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は588、下落銘柄数は995。出来高は21億1,006万株、売買代金は4兆1,248億円。
ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議に入ると日経新聞は報じた。
日経新聞の続報では、台湾電機大手の鴻海精密工業が、経営不振の日産に狙いを定め、経営に参画しようと動いていたため、日産は買収されることを回避するため、ホンダとの統合に舵を切ったという。
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