TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 一時1ドル=158円に接近したが、加藤財務相が牽制
速報・市況2024年12月20日

☆[概況/前引け] 一時1ドル=158円に接近したが、加藤財務相が牽制

前引けの日経平均は76円高の3万8,889円、TOPIXは3ポイント高の2,716ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は942、下落銘柄数は629。出来高は11億509万株、売買代金は2兆1,923億円。
植田日銀総裁が19日の会見で、利上げ判断にはもう1ノッチ(段階)欲しいと述べ、春闘の情報などが必要と述べたため、1月23日~24日に開催する金融政策決定会合でも利上げは難しいのではないかと市場では受け止められた。
円相場が1ドル=158円に接近し、日経平均は一時226円高の3万9,039円となった。
だが、加藤財務大臣が「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取る」と述べたため、円安にブレーキがかかり、日経平均も上げ幅を縮めた。

キオクシアが買われ、円安でトヨタも上昇。
日銀による利上げ予想が遠のいたため三菱地所や住友不動産が買われた。
サイボウズ(4776)は2025年12月期の営業利益予想を84億3,700万円と発表し、2024年12月期予想の41億1,700万円に対して、2倍の水準を示したため、ストップ高買い気配となった。
一方、米国でマイクロン・テクノロジーが売られたため、ディスコなど半導体関連が安い。
KADOKAWAはソニーグループに対して第3者割当増資を発表したが、ソニーグループによる買収ではなかったためストップ安売り気配。

業種別上昇率上位は不動産、石油、輸送用機器、建設、サービスで、下落率上位は銀行、その他製品、空運、精密、電力ガス。(W)

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