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コラム2025年1月8日

【本日のマーケット】1月8日(水)

1月8(水)のマーケット                                                                   

1月7日の米国株式市場は下落し、NYダウは続落、ナスダックは3日ぶりに反落。12月のISM非製造業景況指数が54.1と11月の52.1と市場予想の53.3を上回った。需要の増加に伴い、投入コストが上昇したため、インフレ圧力からFRBによる利下げが遠のくという見方で金利が上昇し、米国株は売られた。エヌビディアはCEOが講演を行ったが、利益確定の売りで下落したことも指数に響いた。新製品のRTX50シリーズGPUや、Blackwellが現在フル生産中であることの発表があったが、ロボット工学や自律走行車などの話は長期にわたるものなので、株価が最高値を更新したこともあり、コールオプション(買う権利)に大量の売りが出た。テスラはBofAが「Buy」→「Neutral」に下げた。NYダウは前日比178ドル(0.42%)安の42,528ドル。NASDAQ総合指数は前日比375ポイント(1.89%)安の19,489。S&P500指数は前日比66ポイント(1.11%)安の5,909。

米国でエヌビディアが下落したため、半導体関連が売られ、日経平均は朝方377円安の3万9705円。だが、米国の業界団体がバイデン政権にAI向け半導体の輸出制限規制の差し止め要求との報道で半導体関連に買いが入り、日経平均は一時小幅高となった場面もあった。海運が反発。ジンズは12月既存店売上高を好感。トリケミカルはみずほ証券が新規「買い」判断で高い。損保株は下落。OLCは10~12月期入場者数が前年同期比横ばい観測で安い。

スタンダード市場では、エヌビディアのCEOが量子コンピューターの実用化はまだ数十年先と発言したことを受けて、ユビキタスAIが反落。有機フッ素化合物(PFAS)除去用吸着材の室町ケミカルは利食い売り。中国で「ヒトメタニューモウイルス感染症」が増加し川本産業はストップ高。

グロース市場では、米国防省の中国軍関連企業のリストに中国深センのドローンメーカーもあり、日本企業は米国で商機という思惑からテラドローンがストップ高。エルテスは株主優待制度の拡充でストップ高。リボミックは化粧品原料候補で共同特許出願を好感。フォルシアが大幅安。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。上昇する5日移動平均線(3万9909円)を支えに底堅く推移した。一時は4万円台を回復しプラス圏に浮上する場面も見られた。

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中国で呼吸器感染症流行拡大
 日本証券新聞1月9日(木)紙面1面TOP記事掲載

春節前に日本でも警戒高まる マスク銘柄一斉に動意づく

中国でインフルエンザや新型コロナに似た急性呼吸器感染症を起こすとされる「ヒトメタニューモウイルス」(hMPV)の流行が拡大していると中国メディアが報じ、6日にはインドやインドネシアにも感染が拡大していることが分かった。今月28日に春節の連休が始まり、日本へ大勢の中国人観光客が訪れることから、国内でも警戒が高まっている。7日に民放のテレビニュースで相次いで報じられたこともあり、8日は川本産業(3604・S)がストップ高(150円高の954円)になるなど、マスク関連銘柄が一斉高となった。

国立感染症研究所やMeiji Seika ファルマなどによると、hMPVは急性呼吸器ウイルス感染症を引き起こす。咳、発熱などが起こり、通常1週間程度で症状は治まるが、重症化すると呼吸困難や肺炎になる場合も。症状だけではインフルエンザと区別がつきにくい。乳幼児に多いが、高齢者など大人もかかる場合もあり、2016年には東京都内の高齢者施設でhMPVが原因と疑われる集団感染が発生。職員、入居者計31人が発症し、9人が入院。うち3人が死亡した。

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今日の市況概況
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1月8日(水)☆[概況/大引け]

寄り付きで売られた半導体関連が切り返し、下げ幅を縮小

大引けの日経平均は102円安の3万9,981円、TOPIXは16ポイント安の2,770ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は389、下落銘柄数は1,217。出来高は18億5,328万株、売買代金は4兆4,624億円。
米国でエヌビディアが下落したため、東証でも東京エレクトロンやディスコ、アドバンテストが売られ、日経平均は朝方377円安の3万9,705円となった。
だが、米国の業界団体の情報技術産業評議会が、バイデン米政権に宛てた書簡で、米国企業の人工知能(AI)向け半導体の輸出を制限する規制の発表を控えるように要求したと報じられたため、寄り付きで売られた半導体関連が切り返した。
これを受け、日経平均は一時小幅高となった場面もあった。

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