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コラム2025年1月15日

【本日のマーケット】1月15日(水)

1月15(水)のマーケット                                                                   

1月14日のNYダウは続伸、ナスダックは5日続落。12月の卸売物価指数は前年同月比3.3%上昇と市場予想の3.4%増を下回ったため買いが入った。ただ、翌日に消費者物価指数の発表を控えているため一時下落に転じた場面もあった。JPモルガン・チェースやセールスフォースが買われた。イーライリリ―は10~12月期の暫定売上高がアナリスト予想に届かなかったため売られた。肥満症治療薬と糖尿病治療薬の売り上げが予想を下回った。NYダウは前日比221ドル(0.52%)高の42,518ドル。ナスダックではテスラは、オランダの公務員年金がイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の報酬パッケージに同意できないことなどから保有株を全て売却したことが報じられ下落した。エヌビディアとメタプラットフォームズが安い。量子コンピューター関連のリゲッティ・コンピューティングは反発。NASDAQ総合指数は前日比43ポイント(0.23%)安の19,044。S&P500指数は前日比6ポイント(0.11%)高の5,842。

NYダウ続伸を受けて日経平均は高寄りしたが、米消費者物価の発表や20日の大統領就任式を控えて、様子見姿勢。大引けで下げ幅を縮めた。アドバンテストなど半導体関連が売られ、霞ヶ関キャピタルは好決算だったが利食い売りに押された。医薬品が安い。一方、ソフトウェアテストのSHIFTは好決算で急騰した。銀行株は日銀利上げ観測に加えトランプ関税のリスクが小さい点で買われた。キーエンスはモルガン・スタンレーが「中立」に引き上げ。

スタンダード市場では、メタプラネットやリベルタ、伊勢化学が売られた。ガーデンやシルバーライフ、歯愛メディカルは安値更新。Speeeは公募・売出でストップ安。WHY HOW DOは第1四半期が営業黒字転換で買われた。YSフードは株主優待の拡充で高い。セラクは決算を好感。

グロース市場では、QPS研とジェイドグループが業績予想の下方修正で大幅安。INGSは第1四半期が低調でストップ安。noteはグーグルと資本業務提携でストップ高。不動産テックのククレブは業績上方修正でストップ高。コンサルティングのグロービングは上期決算でストップ高。

チャート上では、連日で下ヒゲを伴う陰線。反発スタートとなったが買いが続かず、5日続落で一目均衡表の雲の下限を割り込んだ。200日移動平均線(3万8684円)に頭を抑えられて軟調地合いが継続。来週のビッグイベント待ちの状態となっている。

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株主優待、百花繚乱 実施企業数 6年ぶり過去最高更新へ
 日本証券新聞1月16日(木)紙面1面TOP記事掲載

高利回り銘柄は“その後”も一定の株価水準維持

株主優待新設・拡充ラッシュが起きている。直近1カ月間だけでも新設発表が17社、拡充発表も16社に上る。

大和インベスター・リレーションズによれば、昨年9月末時点の優待実施企業(1,489社)に、その後優待新設をアナウンスした企業を加えた合計値は「1,525社」(1月10日時点の速報ベース)。よほどのことがない限り、今年は2019年にマークした優待実施企業数の過去最多記録(1,521社)を6年ぶりに塗り替えることになる。

株主優待に詳しい大和IR・ソリューション部担当部長の濱口政己氏は、「海外でも株主優待導入企業はあるが、日本は上場企業の4割が導入し、導入比率は世界随一。日本のお中元・お歳暮に代表されるギフト文化とマッチし、PRや知名度向上、ファンづくりの一環として採用する企業は一時期を除き増加基調にある」という。日本証券業協会でも昨年10月、「株主優待の意義に関する研究会」(座長は野村総合研究所の竹端克利金融デジタルビジネスリサーチ部長)を設置。今年3~4月をめどに研究内容をまとめた報告書を公表する予定にある。

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今日の市況概況
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1月15日(水)☆[概況/大引け]

様子見姿勢。大引けでは下げ幅を縮めた

大引けの日経平均は29円安の3万8,444円、TOPIXは8ポイント高の2,690ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は864、下落銘柄数は706。出来高は16億2,239万株、売買代金は3兆8,740億円。
NYダウ続伸を受けて日経平均は高寄りしたが、米消費者物価の発表や20日の大統領就任式を控えて、様子見姿勢となった。大引けでは下げ幅を縮めた。

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