前引けの日経平均は71円安の3万8,727円、TOPIXは0.03ポイント安の2,737ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は951、下落銘柄数は639。出来高は10億5,826万株、売買代金は2兆2,898億円。
米国株反発を受け、日経平均は朝方320円高の3万9,118円となったが、赤沢経済再生相が「足もとはインフレの状態という認識、植田総裁と齟齬ない」と発言したため、利上げ容認の発言と受け止められ、円高に向かい、日経平均は11時過ぎに値下がりとなった。
トランプ大統領は貿易赤字を問題視しているため、7日の日米首脳会談で、円安の是正を求めるかもしれないという思惑も円高圧力となった。
防衛関連の三菱重工とIHIが下落。
イビデンは10~12月期の営業利益が前年同期比50.7%減でストップ安。
三越伊勢丹は第3四半期累計が好決算だったが、中国の春節休暇が2月4日で終了したため、今後の支援材料が減退するという見方で下落した。
一方、パナソニックはグループ経営改革で2026年度までに1,500億円以上、2028年度まで更に1,500億円以上の収益改善効果を目指すと発表したため大幅高となった。
東京精密(7729)は下期の生成AI向けの受注高を上期に比べ20%増~50%増としていたのを、今回50%増と上限に引き上げたためストップ高となった。
丸紅は自社株買いの発表と配当予想の上方修正が好感された。
業種別下落率上位は医薬品、空運、機械、陸運、食品で、上昇率上位は海運、倉庫運輸、その他製品、情報通信、鉄鋼。(W)