日本市場は絶好調、コンビニ大手コラボも
リップティントや、クッションファンデーションなど、すっかり日本に定着した韓国コスメ。低価格ながら高品質なアイテムが若い女性を中心に支持を集め、2022年には韓国が国内化粧品輸入国の首位となり、24年上半期までその順位は守られています。(財務省貿易統計)
その影響はコンビニエンスストア業界にも波及しています。23年3月、ローソンは韓国の人気ブランド「rom&nd」と共同開発した「&nd by rom&nd」を発売開始。若年層の集客に成功し、販売開始からわずか3日で2カ月分の想定売り上げとなる30万個を販売。約7カ月で200万個を突破し、新たな看板商品となりました。当時はローソンをはしごして商品を探す消費者も多く見られました。
続いて23年5月、セブン―イレブン(セブン&アイ・HD、3382・P)は韓国のNo.1コスメブランド「CLIO」の姉妹ブランド「twinkle pop by. CLIO」の日本限定商品を含む22商品を発売。SNS(交流サイト)を中心に話題となり、コンビニのコスメ販売が一層注目されるようになりました。
そしてついに3月14日よりファミリーマート(伊藤忠商事、8001・P傘下)でも人気韓国コスメ「hince」と共同開発した新ブランド「hana by hince」の全国発売を発表。これまでコンビニでのコスメ購入は急な需要に対応するものでしたが、今や消費者が目的を持って訪れる時代へと変化しています。
実際にコンビニ価格とサイズ感なので韓国メイクに挑戦するのにピッタリと、各コンビニの新商品を購入している同世代の友人も少なくありません。
コンビニ大手3社がそれぞれ異なる韓国コスメブランドとの提携を進め、新たな顧客層の獲得に挑む中、今後、韓国コスメの展開戦略がコンビニ業界の売り上げ向上にどのように寄与するか注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。