2月27日(木)のマーケット
2月26日の米国株式市場でNYダウは反落、ナスダックは小反発。トランプ大統領がEUからの全輸入品に25%の関税を課す考えを示したため、NYダウは下落した。決算発表を控えたエヌビディアは反発。取引終了後に発表されたエヌビディアの決算で、第1四半期の売上高予想はアナリスト予想を上回ったが、粗利益率予想はアナリスト予想を下回ったため、時間外取引で上昇した後、下落した。AI広告のアップラビンは空売り投資家がレポートを発表したことで売られた。AI広告プラットフォームの利点を偽り、収益を押し上げる手段として携帯電話へのアプリのインストールを「強制」したと主張している。アップルは、トランプ大統領が、アップルにDEI(多様性、公平性、包摂性)の取り組み廃止を求めたことで売られた。スーパー・マイクロ・コンピューターは遅れていた年次報告書を提出できたことで、上場廃止懸念が後退し急騰した。NYダウは前日比188ドル(0.43%)安の43,433ドル。NASDAQ総合指数は前日比48ポイント(0.26%)高の19,075。S&P500指数は前日比0.8ポイント(0.01%)高の5,956。
トランプ大統領がEUへの25%関税方針を述べたがドル高円安に向かい日経平均は反発した。フジクラが買われた。ソシオネクストはグーグルの研究部門との提携で急騰。ブラザーは野村証券が格上げ。米ウエスタンデジタルが半導体メモリー事業を分離上場させたため、キオクシアは再編思惑。セブン&アイはMBO断念で大幅安。アドバンテストは反落。サンリオは「クロミ」が著作権侵害で提訴され下落。東電は柏崎刈羽の長期停止懸念で安い。
スタンダード市場では、半導体保護資材のアテクトがストップ高。ヨンキュウは株主優待制度の変更で買われた。投資用賃貸マンションのグッドライフカンパニーは反発。一方、事務用品で低PBR銘柄のリヒトラブは利食い売り。ヨネックスは手じまい売り。不動産DX関連のSpeeeが下落。
グロース市場では、アストロスケールが防衛省からの受注でストップ高。雨風太陽は定款の事業目的にドローン関連を追加しストップ高。初配当が95円のSmileHDは2日連続ストップ高。ELEMENTSは25年11月期の売上予想を開示し大幅高。GNIとレナサイエンスは安い。
チャート上でローソク足は十字足を形成。下ヒゲ部分でも3万8000円台を維持して底堅さをうかがわせた。ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(3万8092円)で下げ止まったが、5日移動平均線(3万8418円)を回復するまでには至らなかった。
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注目記事 Pick up
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【エヌビディア 市場予想を超過 足元のAI需要は旺盛】
日本証券新聞2月28日(金)紙面1面TOP記事掲載
決算通過で一安心 フジクラ、SPEなどに買い戻し
AI関連相場の行方を左右する最重要イベントとして注目されていたエヌビディア(NVDA)の決算が米国で発表された。26日の取引終了後に明らかになった決算は実績、予想とも事前の市場予想を上回る内容となり、ひとまず安心感が広がった。
2025年第4四半期(24年11月~25年1月)の売上高は前年同期比78%増の393億3,100万ドル(約5兆8,600億円)と市場予想の380億3,600万ドルを上回った。1株当たり利益も0.89ドル(事前予想0.84ドル)だった。データセンター(DC)事業では生成AIや大規模言語モデル(LLM)向けにGPU(画像処理半導体)の最新製品「ブラックウェル」の売上高が110億ドルと大幅に伸び、DC事業の売上高は同93%増の356億ドルとなった。
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今日の市況概況
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2月27日(木)☆[概況/大引け]
円安を受けて反発。フジクラやソシオネクストが高いが、アドバンテストは反落。セブン&アイが大幅安
大引けの日経平均は113円高の3万8,256円、TOPIXは19ポイント高の2,736ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,223、下落銘柄数は382。出来高は18億124万株、売買代金は4兆3,399億円。
トランプ大統領がEUへの25%関税方針を述べたことで、輸入インフレ圧力への予想からドルが買われ、円安に向かったため、日経平均は反発した。
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