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コラム2025年3月6日

【本日のマーケット】3月6日(木)

3月6(木)のマーケット                                                                   

3月5日の米国株式市場は3日ぶりに反発。2月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は7万7千人の増加と、市場予想の14万人増加を下回った。7日に発表される雇用統計が警戒され、前半は小幅安となる場面もあったが、米国政府がメキシコとカナダに対する関税で自動車は1カ月間対象外とすると発表したため、NYダウは一時614ドル高となった。フォードとGMが買われ、鉱山会社のフリーポート・マクモランにリバウンド狙いの買いが入った。NYダウは前日比485ドル(1.14%)高の43,006ドル。NASDAQ総合指数は前日比267ポイント(1.46%)高の18,552。S&P500指数は前日比64ポイント(1.12%)高の5,842。

ドイツの次期政権が国防費の増額とインフラ投資基金を設立する計画でDMG森精機は大幅続伸。マキタや日本板硝子、竹内製作所も高い。オークマは日経平均からの除外予想が外れたことも上昇要因。防衛関連への買いが継続し、中でも三菱重工はGS証券による投資判断引き上げで大幅高。米政府がメキシコとカナダの関税で自動車は1カ月猶予でホンダとマツダは高いが、トヨタは買いが続かず。セブン&アイは自社株買い観測報道。半導体関連はさえず。

スタンダード市場では、メタプラネットが大幅続伸。ウインテストは汎用ロジックIC検査装置を受注しストップ高。植木組は業績・配当予想を上方修正しストップ高。日本アビオニクスは防衛省向けに指揮統制表示装置や信号処理装置などを納入しているため関連銘柄物色。フライトは反落。

グロース市場では、カバーとGNIが反発。ELEMENTSは大幅続伸。データセクションが大幅高。新規公開後に調整していたTENTIALは反発。プレイドは7日ぶりに反発した。レナサイエンスは反落し、ジェネパは反動で2日連続ストップ安。雨風太陽が下落した。

チャート上では、長めの上ヒゲと下ヒゲを伴う陽線。ギャップアップで5日移動平均線(3万7479円)上に浮上して、上値は3万8000円を射程圏に捉える位置まで迫った。しかしながら上値は重く、下降する一目均衡表の転換線(3万7812円)で頭を抑えられた格好となった。

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欧州関連株、一斉に上昇
 日本証券新聞3月7日(金)紙面1面TOP記事掲載

巨額の防衛費でユーロ高に マキタは昨年来高値

ウクライナ情勢などでトランプ米大統領が欧州諸国に負担を求めていることもあり、各国の財政支出拡大への期待から欧州各国の株価が史上最高値圏で推移している。独DAXは年初来15.2%高、英FTSE100は7.2%高と軒並み上昇。一方、日経平均株価は6日、286円高の3万7,704円と続伸したとはいえ、年初来で4%近く下落している。米S&P500もトランプ大統領就任後はさえず、欧州株が日米に大差をつけている。6日は日本市場でも、マキタ(6586・P)が昨年来高値を更新するなど、欧州関連銘柄が動意づいた。

独政府は4日、防衛費増額のために財政ルールを緩和する法案を、連立協議中の与野党で合意したと発表した。2月の総選挙で防衛費増額に反対する極右政党などが伸長したため、新議会が始まる前のスピード合意となった。独では財政赤字を一定以下に抑えるために国債発行が制限される「債務ブレーキ」が行われているが、合意案ではGDP比1%を超える国防費は対象外とし、大幅な増額が可能となる。従来、財政規律を重んじていた独政府が、財政赤字を許容することになり、姿勢を根本的に変更したことになる。

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今日の市況概況
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3月6日(木)☆[概況/大引け]

防衛関連の人気が継続し、ドイツ関連も高い

大引けの日経平均は286円高の3万7,704円、TOPIXは33ポイント高の2,751ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,292、下落銘柄数は319。出来高は19億3,048万株、売買代金は4兆9,126億円。
ドイツのキリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟と連合と社会民主党が4日に、財政収支の均衡を義務付ける「債務ブレーキ」の適用から除外する形で、インフラ投資を目的とする特別基金の設立と国防費の増額に合意した。
ドイツの国防費の増額で5日に買われたDMG森精機が続伸となり、ドイツのインフラ投資期待でマキタや日本板硝子、竹内製作所も高い。
防衛関連への買いが継続し、三菱重工はゴールドマン・サックスがガスタービン・コンバインドサイクル発電プラントと防衛事業を上方修正し、投資判断を「買い」に引き上げた効果で大幅高となった。

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