TOP  ＮＳＪアップデート  コラム  【本日のマーケット】3月18日（火）
コラム2025年3月18日

【本日のマーケット】3月18日（火）

3月18日（火）のマーケット                                                                   

3月17日の米国株式市場は続伸。2月の小売売上高は前月比0.2％増と市場予想の0.6％増を下回ったが、自動車を除くと0.3％増で市場予想と同じだった。消費減速に対する警戒感は強いが、「経済がすでに縮小しているという懸念を和らげるだろう」という解説もあり買いが入った。小売のウォルマートが上昇した。ネットフリックスは、モフェットネイサンソンが広告収入の拡大を予想し、投資判断を引き上げた。量子コンピューター関連のディー・ウェイブ・クワンタムは続伸。一方、エヌビディアとテスラは反落した。NYダウは前日比353ドル(0.85％)高の41,841ドル。NASDAQ総合指数は前日比54ポイント(0.31％)高の17,808。S＆P500指数は前日比36ポイント(0.64％)高の5,675。

米国株続伸と米バークシャー・ハサウェイが５大商社の持ち株比率を高めたことが好感されたが、日経平均は３万8000円では上値抵抗。５大商社が人気を博した。日銀による次回以降の利上げ観測でメガバンクは５日続伸。保険は本決算に向け増配や自社株買いに期待。エヌビディアの開発者会議でのＣＥＯ基調講演を前にアドバンテストが高い。防衛関連と東電は反落した。ラーメン店のギフトは食材価格と人件費の高騰で減益決算となり大幅安。

スタンダード市場では、エスサイエンスが暗号資産投資事業の開始で上昇。アウンコンサルはアリババ日本法人とビジネスマッチング契約でストップ高。ザインエレクはＡＩ光コンピューティング向け光半導体技術の開発でストップ高。フェローテックは９日ぶりに反落した。ＪＥＨが反落。

グロース市場では、東京消防庁が「消火活動用ドローン」の研究開発に乗り出すと報じられ、テラドローンやリベラウェア、ブルーイノベ、ＡＣＳＬが高い。アーキテクツＳＪは１対３の株式分割発表でストップ高。ジィシィ企画が大幅安。カラダノートと学びエイドは赤字決算で大幅安。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う実体線の極端に短い陰線。連日で大きくギャップアップとなり、上値は3万8000円まで伸ばしたが、25日移動平均線（3万8003円）が上値抵抗となった格好。明日以降の動向が注目される。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　NSJ Market Forcus
注目記事　Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【「3月総会」の見どころを探る】
 日本証券新聞3月19日（水）紙面1面TOP記事掲載

ダルトン、グリコとファンドで2度おいしい?

12月期決算企業の株主総会シーズンを迎え、アクティビストの動きも活発化している。アクティビスト出資先企業といえば、非公開化に向かう富士ソフトが14日に開催済みだが、こちらは総会活性化のため「集中日を回避した」時期設定で、時間も午後3時からだった。ほとんどの企業は28日をピークとする下旬開催で、時間も午前10時から。表の通り、21日の花王を皮切りに株主提案議案提出企業も相次ぐ。

昨年の3月総会で最も話題を集めたのは“伏兵”江崎グリコだった。米ダルトン・インベストメンツの提出した4議案のうち、「剰余金の配当等の決定機関に関する定款変更の件」が42.9%の賛成票を集めたためだ。可決には3分の2の賛成が必要な定款変更議案ながら、アクティビストだけではない株主の“民意”を感じ取ってか、今年は会社側の提案議案となった。アクティビスト側の要求が通った格好だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月18日（火）☆[概況/大引け]

3万8000円では上値抵抗。金融と商社が高い

大引けの日経平均は448円高の3万7,845円、TOPIXは35ポイント高の2,783ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,287、下落銘柄数は298。出来高は18億9,378万株、売買代金は4兆5,850億円。
米国株続伸と米バークシャー・ハサウェイが5大商社の持ち株比率を高めたことが好感されたが、日経平均は3万8,000円では上値抵抗を受けた。

詳しくはコチラ

関連記事