3月19日(水)のマーケット
3月18日の米国株式市場は反落。18日から19日にFOMCが開催されているため、ポジション調整の売りが出た。FOMCメンバーによる政策金利予測は、12月時点では2025年の利下げが2回という見方が多かったが、それが変更されるかどうかが見守られている。エヌビディアのフアンCEOは開発者会議の基調講演で、2025年後半に次期AIチップである「ブラックウェルUltra」を発売し、2026年後半に次のAIスーパーチップ「ルービン」を、2027年後半には「ルービンUltra」を発売すると発表した株価は下落した。中国のディープシークによる低コストのAIモデルの登場で、高額なエヌビディア製半導体の需要が鈍ると警戒されている。中国の電気自動車メーカーのBYDは5分の充電で約400キロメートルの走行が可能になる新型車を4月に発売すると発表し、18日の香港市場で買われた。これを受け、ナスダック市場ではテスラは下落した。NYダウは前日比260ドル(0.62%)安の41,581ドル。NASDAQ総合指数は前日比304ポイント(1.71%)安の17,504。S&P500指数は前日比60ポイント(1.07%)安の5,614。
商社が続伸となり、バフェット効果により他の海外投資家からの買いも増えるという期待で日経平均は前場に283円高。前引け前に日銀金融政策決定会合が現状維持を発表したことも寄与した。しかし、ロシアが米国からの停戦案の全面合意を見送ったことやFOMCを控え、大引けで下落。米国でエヌビディアが売られたため、アドバンテストとフジクラは安い。メルカリはジェフリーズが格下げ。重工とIHI、三菱商事、トヨタが買われた。愛知製鋼と大末建設が大幅高。
スタンダード市場では、DMSが大幅増配でストップ高。アリババとのビジネスマッチングのアウンコンサルは2日連続ストップ高。東ラヂは業績・配当予想の増額と自己株消却でストップ高。わかもと製薬は多焦点後房レンズの製造販売承認取得で高い。WHY HOW DOは利食い売り。
グロース市場では、テラドローンが信用取引規制の解除でストップ高。ペルセウスは第1相試験の総括報告書を発表し薬効を示唆したためストップ高。Welbyはノバルティスと協業でストップ高。バリュークリエーションはリストマーケティング事業の譲受でストップ高。エコモットは利食い売り。
チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線。4日続伸でのスタートとなったが、上値は重く安値引けとなり3万8000円台を維持することは出来なかった。ザラ場では上抜いた25日移動平均線(3万7961円)も、大引けでは割り込んでしまった。
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注目記事 Pick up
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【「3月総会」の見どころを探る】
日本証券新聞3月19日(水)紙面1面TOP記事掲載
ダルトン、グリコとファンドで2度おいしい?
12月期決算企業の株主総会シーズンを迎え、アクティビストの動きも活発化している。アクティビスト出資先企業といえば、非公開化に向かう富士ソフトが14日に開催済みだが、こちらは総会活性化のため「集中日を回避した」時期設定で、時間も午後3時からだった。ほとんどの企業は28日をピークとする下旬開催で、時間も午前10時から。表の通り、21日の花王を皮切りに株主提案議案提出企業も相次ぐ。
昨年の3月総会で最も話題を集めたのは“伏兵”江崎グリコだった。米ダルトン・インベストメンツの提出した4議案のうち、「剰余金の配当等の決定機関に関する定款変更の件」が42.9%の賛成票を集めたためだ。可決には3分の2の賛成が必要な定款変更議案ながら、アクティビストだけではない株主の“民意”を感じ取ってか、今年は会社側の提案議案となった。アクティビスト側の要求が通った格好だ。
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今日の市況概況
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3月19日(水)☆[概況/大引け]
日経平均は大引けで下落。FOMCを控え様子見。フィッチは今年の米国の利下げを1回と予想
大引けの日経平均は93円安の3万7,751円、TOPIXは12ポイント高の2,795ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,067、下落銘柄数は508。出来高は18億4,602万株、売買代金は4兆3,820億円。
商社が続伸となり、バフェット効果により他の海外投資家からの買いも増えるという期待で日経平均は前場に283円高となった。
前引け前に日銀金融政策決定会合が現状維持を発表したことも寄与した。
しかし、ロシアが米国からの停戦案の全面合意を見送ったことや、米国FOMCを控え、様子見姿勢から後場は失速し、大引けで下落した。TOPIXも上げ幅を縮めたが上昇は維持した。
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