4月21日(月)のマーケット
4月18日の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)で休場。
米大統領によるFRB議長解任検討でドルの信認低下から円高が進行し、日経平均は下落した。自動車株が売られ、スズキは株式売出の受渡日が影響した。野村証券がトランプ関税による景気の下押し圧力で日銀の利上げは7月から来年1月に先送りになると予想したことも作用し、銀行が安い。非鉄や機械、鉄鋼、海運など幅広い業種が下落した。一方、円高メリットのニトリや神戸物産、王子HDは買われた。NECが堅調。メニコンは値上げを発表し大幅高。
スタンダード市場では、名村造船や日本アビオニクス、WHY HOW DO、住石HDが売られた。円高メリットで100円ショップのセリアやワッツ、キャンドゥが物色された。安永は業績予想と配当予想を上方修正しストップ高。木徳神糧も業績予想の上方修正で買われた。SHINPOが高い。
グロース市場では、サンバイオが反落し、宇宙関連のSynsとQPS研が安い。FFRIが下落した。J・TECはストップ高。3月下旬に新規公開したサイバーセキュリティ関連のZenmuTechは好調が継続し10日続伸。同じく3月下旬に新規公開したトヨコ―は3日続伸。
チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。終値では5日移動平均線(3万4315円)をわずかに割り込んだ。4月7日の急落時以降、一目均衡表の基準線が上値抵抗となっており、ここを上抜けるかが注目される。
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注目記事 Pick up
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【1ドル=140円台 円高方向に物色シフト加速】
日本証券新聞4月22日(火)紙面1面TOP記事掲載
トランプ関税から逃避
21日の東京市場では円高ドル安が一段と進んだ。自動車など輸出関連株が売られ、日経平均株価は一時500円を超える下げとなった。
円高の要因は主に二つ。トランプ大統領が利下げを迅速に進めていないとパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長を批判し、解任の意向を示していること。法的な問題もあり難しいとみられているが、トランプ政権内で解任が検討されているとハセット米国家経済会議(NEC)委員長が18日に明らかにした。解任問題を巡り、米国の金融市場が不安定になることが懸念されている。
もう一つは24日に加藤財務大臣とベッセント米財務長官が会談を行う見通しとなり、為替問題が協議されるとの観測が強まっていること。23~24日に米国ワシントンでG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)が開催され、加藤大臣、植田日銀総裁が出席する。
外為市場では一時1ドル=140円60銭台まで円高が進んだ。
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今日の市況概況
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4月21日(月)☆[概況/大引け]
FRB議長解任騒動による円高進行で広範囲に下落
大引けの日経平均は450円安の3万4,279円、TOPIXは30ポイント安の2,528ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は653、下落銘柄数は938。出来高は14億2,400万株、売買代金は3兆857億円。
トランプ大統領がパウエルFRB議長を利下げが遅いと批判し、解任を求めたことで、ドルの信認低下から円高が進行し、日経平均は下落した。
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